いち

□Q+M+F
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馬鹿みたいに綺麗だと感じた。

ただそこに存在しているだけなのに、ひどく美しく見えた。


「最近あわねぇな…クイック…」


いつからだろうか、データを遡る。


最後に会ったのはメタルと一緒にいた時だっただろうか


たしか、俺がロックマンと戦ってなおされてた時。







「あまり心配させないでくれ」

「…悪い」

「お前は俺達より精密に造られているんだ、そのせいで修復がかなり難しいんだからな…」

「…メタル?」

「よかった…ほんとに…」

「たく、泣くな馬鹿」


初めて見たメタルの涙に少し驚いたが、あまりにも弱々しく見えて抱き寄せた。


「メタルッ…!フラッシュ…は…、」

「おークイック。この通り全快だぜ」

「っ…、そうかよそりゃ良かったな」

「おい!?…んだ?あいつ…」







そこから全くクイックには会っていない。

避けられてるのか、
避けられるようなことをした覚えが全くない。


「フラッシュ、少しいいか?」

「メタル?」


部屋に入れようと扉に近づくが、このままでいいと扉越しにそう言う


「入りゃいいのに。」

「いや、そうもいかなくてな。今メットレス状態で誰にも見られたくないんだ」

「そいや見たことねぇな」

「本題に戻る、悪いがクイックに本を返してきてくれないか?」

「自分でいきゃいいだろうが」

「さっきも言ったように顔を見られたくないんだ。ここに置いておくぞ?頼んだからな」


本をおく音がしてから数秒でメタルの足音がの遠ざかる

ため息をつきながら扉を開き本を手に持つとクイックの部屋に歩きだした。




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