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□Happy Happy Birthday!
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1月28日、池袋某所にて。

「シズちゃーーーーんっ」
いつものように臨也が駆け寄ってくる。
「…待て」
俺は抱きつこうとする臨也の頭を押さえる。
いつもの光景。
日常茶飯事。
「もうっ!何で駄目なんだよ」
むぅ、と膨れる臨也。
「流石にまずいだろ、此処は」
「俺は全然構わないけど?なんならキスだっ痛い痛い痛い分かったってばごめんなさい!」
涙目で訴えられたので、頭から手を離す。焦ったからか力が入り過ぎたらしい。
「シズちゃんの馬鹿力!ちょっとは大人になったかなーって期待したのにさ」
「何で急にそうなるんだよ」
「え。何でか分かんないの?」
「あぁ」
はぁっと1つ盛大な溜息をつく臨也。
「本当に忘れてるんだね…」
そして俺のシャツの袖を引っ張った。
「まぁ、良いよ。取り敢えず早くシズちゃんの家に行こう。それから教えてあげる」
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