そして少女は――…。

□☆第1話☆
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「零番隊全滅…?嘘やろ……?そんな、夏目隊長も…?」


十二番隊隊舎にて絶望の声をあげたのは十二番隊副隊長である猿柿ひよ里。



たった今地獄蝶が伝えにきた内容は零番隊全滅につき今夜葬儀を行う、というものだった。



「は、ははっ……なんかの冗談やろ?あの夏目隊長が虚なんかに負けるわけないやろ?…っ、嘘や!!」



嘘であればいいと願うひよ里の想いも届かず、葬儀は予定道理に行われた。



そしてその日の瀞霊廷は悲しみに包まれた。





―――――――――――――――



零番隊全滅の日からおよそ120年後。


現世、並盛町に双子の赤ん坊が生まれた。



男の子と女の子の可愛らしい双子だ。



しかし、女の子には右目が存在しなかった。


右目だけ眼球をえぐり取られたかのようにぽっかりと開いていた。



その少女の名は、沢田奈津美――――…。



そして少女は輪廻を廻る





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