物語の作成秘話

□お姫様のリボン
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「お姫様のリボン」を読んでどうでしたか??





作者のあたしは・・・・



すごく大変でした







これまでの2つの物語と比べると,全く違う感覚だったんです



まず,菜々子はすごく鈍感なので,菜々子自身も自分の気持ちをちゃんと理解していないんです

ただ,代表が好きという気持ちだけ

普通ならそれで構いませんが,作者のあたしとしては困りましたよ


菜々子が物語を進めてくれないんです

流れに身を任せるタイプすぎて,自分からは動いてくれませんでした



代表は代表で,菜々子に対ある強い想いはあるのに,必要以上に考え過ぎてしまって


しかも,その考えを自分の中に押し込めてあたしにも知られないようにしている感じでした



いや,あたし作者なんだからいーじゃんって思いましたが,代表の意志は固かったです



代表の心をちょっとずつ覗いて,なんとか代表の気持ちを書いていました







今回は,あたしの当初の設定を代表に崩されました。




考えていた設定は



菜々子は高校の生徒会長に恋をして同じ大学に入る。
サークルに入る。
高校時代に自分を助けてくれたヒーローが代表。
代表が振り向いてくれるまで真っ直ぐに代表を好きでいる。
でも代表はサークルを変えることを優先にしているため,菜々子の気持ちには応えられないと言う。
菜々子は邪魔にならないよう,代表を諦める。
そしたら,代表はずっと自分の傍にいた菜々子の存在の大きさに気付く。


で,ハッピーエンド・・・






今回も筋書きとは変わりました


最初は良い出だしでしたが



代表が菜々子にヒーローと言われ,少し落ち込みましたよね??


その時に,あたしは「ん」と思いました。





そして,代表の心をソッと覗いてみてビックリ



代表は菜々子に特別な感情を抱いていたんです







それで暴走しないところが代表らしい
なかなか行動を起こさないで,あたしもイライラしていました
そこで,菊地君の登場。


やっと代表が動き出した

と思ったら,すぐに引っ込んでしまう・・・





もうねぇ〜,
菊地君と慎吾,葵と桜の暴走を非難していたあたしはなんてバカだったんだと思いました



あの4人は,決められていた運命ではなく,別の物語を自分達の手で作り出していたんですね






代表と菜々子は,なかなかそれが出来ない子達でした



初めてあたしは作者らしい仕事をしましたよ



流れに身を任せるタイプの菜々子に,代表をなんで好きなのか考えさせるキッカケを与えました。



代表の地元に行った時に代表とエッチしそうになるという場面,あたしが用意したんです



どうしても2人に幸せになってもらいたかったので




菜々子がやっと自分の気持ちを理解したら,話しは早かったですね



菜々子をなんとかしない限り,どうにもならないと思ったので・・・



代表は,菜々子のことがちゃんと分かっていたんですね
だから自分の気持ちを押し付けませんでしたね




純粋すぎる菜々子を「お姫様」と表現した代表。


そんな菜々子の相手は王子様でなければいけないと思ったのでしょう





代表を王子様って設定にすればよかったじゃん
と思われるかもしれませんが・・・




すいません
これはあたしの勝手な考えです。

代表は


権力をも武器にしてしまうような王子様とは違う。

力でお姫様を奪うキザな騎士(ナイト)とも違う。



皆の幸せのために全力で行動できて,誰からも愛される存在・・・・
正にヒーロー。


それが,あたしが抱いた代表のイメージだったんです


あたしのイメージのせいで代表には苦労をかけました


申し訳なく思っています



まぁ,ハッピーエンドだし,許して代表






あと,最後のエッチする場面





あのシーン,あたし本当は書きたくありませんでした




お姫様のような菜々子のエッチする場面を知りたくなかったし


代表がそれを許してくれるとも思わなかったので




でも,読者様の期待を裏切りたくない・・・




その一心で,2人のエッチを覗かせてもらいました




代表,童貞でしたね

もしかしたら・・・とは思っていましたが



代表があんな風になるのもショックだったなぁ〜





無事に結ばれてよかったです





代表と菜々子を応援してくれた読者様,ありがとうございました

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