Heaven's Lost Property
□はじめてのおつかい
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『おつかいに行きなさい』
何故急に?と思う方もいるだろう。理由はこう、
『パンツの時からそうだが、お前の奇行が最近ちょっと目に余る。もうちょっと人間らしく振る舞うために、晩御飯の材料を買いに行きなさい』
「はい」
言葉の通りの思惑により、天神はイカロスにおつかいをたのんだのだ。
頼んだ。と言っても、今の状況は説教に近い気もする。真正面で向き合い、イカロスは正座をしているから。
イカロスが返事をした。次の瞬間。
ばさっ!
ぐいっ!
びたんっ!!
効果音を連続的にださなければならない状況になった。
イカロスはあろうことか、おつかいに飛んで行こうとしたのだ。それを、もちろん天神は許さずに鎖を引いた。
『おい……、普通のヤツは空飛んでお買い物に行くのか?』
「はい」
『行かないだろ!』
「はい」
#EX はじめてのおつかい
さぁ、物語の始まり始まり。