落乱(小説)

□独占欲
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「ねぇ、忍たまで誰狙ってる?」
天気の良い日のくの一での会話。
「私は、六年の立花様かな。素敵よね」
「素敵すぎて、隣に並ぶのがおこがましく感じるくらいよねぇ。」
「そうそう、そうなのよね。美しすぎるって、罪よね(笑)でも、そこがまた良いのだけれど」
「身分違いの恋って燃えるわよね!でも、私は綾部喜八郎先輩ね!」
「綾部先輩って、天才トラパーのでしょ。こう言っては失礼だけど、何考えてるのか分からない感じがしない?」「そのミステリアスなところが、また良いのよぉ♪」

「ほらほら、お掃除をする手がお留守になっていますよ」
にこにこしながら、注意をしてきたのは おばあちゃんの山本シナ先生だった。
『山本シナ先生?!』
「忍たまのお話しに花を咲かせるのも良いですが、お掃除をしてからするようにね」
『ごめんなさーい!!!』
今までお喋りに夢中になっていた くの一達は、再び掃除を始めた。
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