落乱(小説)

□ナメさんも好き!君も好き!
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(今はその不思議そうにする顔すら、疑わしいよね・・・)←兵太夫心の声
「しんべヱが 好きになった子ができたら、素直に大好きだって伝える事が大事って教えてくれたから。きり丸に大好きだよって伝えたの」
「うん!僕もおシゲちゃんにいつも大好きだよって言うよ」
(しんべヱぇぇぇぇえええええええええええええええ!!!)←1年は組一同
(喜三太、しんべヱ、きり丸除く)
「だから、僕もきり丸に言ったの!でも、誰にもとられたくないから・・・ね、きり丸。」
「ん?」
“ちゅぅ〜”
一瞬の事できり丸含め全員が目を丸くして、あいた口を閉じるのも忘れていた。
「良かったね、喜三太!」
その中でしんべヱだけが笑顔だった





まぁ、それからいち早く立ち直った きり丸に呆れた声で「こういう事は好きな女の子にやるんだから」と言われ喜三太はいつも通り「うん」と笑っていたが、本当に分かったのかどうなのか。
とりあえず、あれから1年は組の中で喜三太は「油断できないやつ」として位置付けられたのは言うまでもない。

「女の子より、きり丸のが一番好きだから間違ってないよね」
と後日、しんべヱに喜三太が言っていたのを誰かが聞いたとか聞かないとか・・・。
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