名もなきお伽話 文

□要らない子
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無駄に広い屋敷、

無駄に多い着物、

無駄に多い身の周りの家具。


これら全部他人から与えられたモノ。

私自信のモノは何も無い。


無い、ない、ナイ。


今日も誰と逢う訳でもないのに、

無駄に着飾る私。


嗚呼、私はなんて虚しい人間なんだろう。

私は目の前の鏡に映った自分を見て、

静かに嘲笑った。

 

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