そんな君に恋してる。

□最悪な日
1ページ/1ページ




うわぇおおおぉおううう!…
ありえないありえない
ありえない
ありえない
ありえない

ありえないありえない!



「ッマジありえねえし!!!」
―ガタンッ!!!
「…‥何がだよ」

今は朝のホームルームが終わった休み時間。
賑やかな教室が一瞬鎮まりかえる
…理由は簡単。
千夏くんが突如叫んだからだ


「……ごめん、いきなり叫んで」
「いや、いいけど‥どうした?」
「いや、今日朝な…」

  ・・・・・


…朝、な……にが言える?
否、何も言えないだろ!!!!!

だってほら、普通に考えてみろよ?

『朝な、遅刻してさぁ。そしたら門のところに雲雀さん立っててな、したらさぁキスされたんだよ(笑)』
『ほぅ、そりゃ災難だったな(笑)』


言えるか
てか、言ったとしてそうはならんだろ!
寧ろ悪化するだろ!(精神的な傷が)



「…いや、やっぱりなんでもないよ……」
「ええー。何だよ気になるじゃん」
「……本当何でもない」

「……本当に何でもないの?」
「だから…しつけぇなあ、何でも無いって言ってんだろ」
「………へぇ」


…ん?
へぇ?…てかこの声としゃべり方。


「…加奈?」
「……え…ォ、俺じゃ、ない」

目の前の加奈は顔面蒼白
小刻みに震えている。

「何言ってんの?僕は恭弥だよ」
「…………煤v
「…何その顔、ブサイクにも程があるよね」



なぜ居る!!?
第一何でちょっと引いてやがる


「ねぇ、君…千夏借りるけど問題ないね?」
「はっ、はい!!!」
「行くよ千夏」
「え、あ‥ちょ、ぇえ!!?」



ごめん千夏…
この呟きは勿論千夏に届くはずもなく、
まるでゴミでも運ぶかのように雲雀恭弥に連れていかれる千夏の無事を祈る事しかできないのだった



(畜生!!!!!加奈の裏切り者ぉおおおぉぉお!!!!!)














【追憶】

今回出てきました(加奈くん)
本名:鈴木 加奈

千夏の友達。
小学校4年の時に出会い意気投合。
理由は名前が女子っぽくて悩む…そんな加奈が面白かったから←


いわゆる親友いわゆる悪友!



.
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ