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□プライベート
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ここは食堂にあるキッチン。
仕事が終わってから急いで買ってきた材料を並べる。
時刻は既に22時を過ぎていて、食堂には誰も居ない。
私は青山さんに買ってもらったお菓子の本を開いた。
もちろん、ご希望のゼリーを作るため!
固めるだけだよね、これならすぐにできそう。
エプロンをつけて、手を洗おうとした時、鞄に入れてあるケータイの音が響いた。
この着信音は…青山さんだ!!
慌てて通話ボタンを押し、耳に当てる。

「…もしもし?」
『ああ、…こんな時間に済まない。今、君の部屋の前に居るんだが…、』

「えっ!?」

タイミング悪っ!!
青山さんは笑っている。

『…急いでいたようだが…出掛けているのか?』

今日はゼリーを作ろうと思っていたので、頼まれていた仕事を急いで終わらせた事が気づかれたみたいだ。

「あ、すいません…出掛けている、っていうか…食堂に居るんですけど…。」

『一人なのか?』
「はい…一応。」

青山さんは黙ってしまった。
しかし、すぐに、

『そっちへ行こう。』
「え!あ、…はい。」

そして切られてしまった。








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