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□予想外のクリスマス
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ブリーフィングルームにて行われていた打ち合わせが終わった。
ハートレンジャー5人の前で、千鳥さんは何か思い出したかのように手を叩いた。
「そうそう、誰かクリスマスとイブの日に仕事に出られる人はいるかな?」
すると寝ていた筈の黒峰さんが目を見開いた。
「俺は分刻みで予定が入ってる。」
聞かれてないのに答えた…。
それに便乗して猿飛くんも手を挙げる。
「出てもいいけど〜、休みが貰えるならお店の準備とかしたいかも…」
「俺は大丈夫です!!!」
素早く立ち上がった赤木さんを見て千鳥さんは手をひらひらと振った。
「あ、風太は神谷くんの仕事を手伝って貰えると助かるな。サンタクロースに扮して、ある施設の子供たちにプレゼントを配ってきて欲しいんだ。」
黒峰さんは小さく頷く。
「丁度いいじゃねぇか、サンタクロースレッド。」
…確かに。
赤木さんは嬉しそうにガッツポーズを取る。
「わかりました!!早速カラーカーをトナカイ仕様にカスタマイズしてきます!!」
と、言い終わる前に部屋を出て行ってしまった。
「では私が出勤しよう。」
隣に座っていた青山さんがそう言った。
「元々そのつもりだったしな。」
「あ、じゃあ私も…!」
考えるより先に手を挙げていた。
青山さん、予定とか無いのかな?一緒にクリスマス過ごせる!
…仕事だけど。