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□一番いい方法
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パトロールの途中に寄った喫茶店から外に出ると、冷たい北風が顔面に直撃する。

「寒ーい!!いつになったら暖かくなるんでしょうか…。」

青山さんは何も答えず、自分のマフラーをほどいて私の首に巻いてくれた。

「あ、あの、……すいません。」
「来週は少し暖かくなるそうだ。」

そう言って歩きだしたので、その後を追う。

「青山さん。」
「何だ。」

「…寒くないんですか?」
「ああ。」

マフラー…温かい。
けど何だか照れる。

「ありがとうございます。」

そう言って笑ってしまった。
青山さんは自分の手を見つめる。

「マフラーより手袋を持ってくるべきだったんだが…いつも忘れてしまう。」

青山さんでも忘れ物するんだ。
声に出しては言えないけど。

「手が冷えると動きが鈍くなるからな。変身した時に困る。」
「じゃあ青山さんは心が温かいんですね。よく、そう言いませんか?」

「またそのような根拠の無い話を…。」

青山さんは小さな溜息を漏らした。
しかし少し考えてから、

「これなら、少しは温かい筈だ。」

そう言って私の手を取った。

「わ…、本当に冷たいですね。」

ひんやりとした大きな手が私の手を包み込む。
青山さんは少し驚いたような表情になる。
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