番外編

□深夜の廃校調査
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ハートレンジャーはエマージェンシーコールで呼び出しを受け、私が司令室へ入ったのは一番最後だった。
赤木さんが千鳥さんに詰め寄っている。

「長官!今日は一体どんな事件なんですか!?」
「うん。皆に集まってもらったのは、ある場所の調査に行ってもらいたいからなんだ。」

千鳥さんの言葉と同時に、モニターに地図が表示される。
目印以外…何も無い。

「…これまた随分山奥なんだね〜。」

猿飛くんがぼそっと呟く。

「その通り。それで近々この山を切り開くらしいんだけど、今まで忘れられていた廃校があるそうなんだ。取り壊す前にその建物と周辺の調査を、と依頼されてね。」

廃校か…忘れられてたって事は結構古いんだろうな。

「んなモン、誰でも出来るだろ。」
「だが、誰にでも出来るような事がJガーディアンズへ依頼されるという事は…、」

黒峰さんと青山さんのやり取りを見て、千鳥さんはニヤリと笑った。

「色々な噂が流れているみたいだよ。」

「う、噂ですか…?」

やっぱり!!
顔をこわばらせた私の肩を猿飛くんが叩く。

「ちょっとした肝試しみたいで面白そうじゃない?」

青山さんも小さく頷いた。

「大村、安心しろ。科学で証明出来ない物などこの世に存在しない。」

「はぁ…。」

私の微妙な返事に、千鳥さんは冗談だよ、と笑っている。

「そういう訳だから宜しく頼むよ!建物の方は玲士と継、周辺の調査は風太と黄平。出発は今夜23時!」

「俺は狭い場所じゃ十分な力が発揮出来ねーんだよ。」
「黒峰は姿を消す事があるから屋内でいいだろう。」

「リーダーが突っ走らなければいいけど…。」
「大丈夫!アウトドアは得意なんだ!!」

それぞれの反応を確認した後、千鳥さんは私に向き直った。

「あきひさんはどうする?」

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周辺の調査→13ページ
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