□いつの間にかの初日
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どうしてこんな事に。

私は自分の枕を抱えて長官室に居た。

この部屋に隣接して千鳥さんの寝室がある。ほとんど使われていないが、掃除のおばちゃんは毎日ベッドのシーツや白衣などを交換してくれる。
私はまだ一度も入った事が無い。
そのドアが開く所も見た事が無い。

時刻は22時。指示された時間だ。

Jガーディアンズの廊下をパジャマで歩いて行くのは不謹慎だと言うと、千鳥さんは長官室の壁が各部屋に繋がっている事を教えてくれた。
ほとんど使われていないらしく、埃だらけの通路だったが、私の部屋から長官室への行き来が楽になった。
そしてそこを通ってきた訳だが…。

暗い。
長官室の照明は既に消えており、しかも千鳥さんも居ない。
どうしたものかと考えていると、寝室へと繋がるドアが開いた。
部屋の主が顔を出す。

「…おいで。」

そう言ってちょいちょい手招きする。








「この部屋、初めて入ります。」

私はそう言ってから部屋を見渡す。
ビジネスホテルのようなシンプルな部屋だった。
奥に大きなベッドが有り、大きな窓が一つ。
入口の近くに小さなキッチン、冷蔵庫や電子レンジなどがある。
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