□ガツガツ
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「あ!あきひちゃ〜ん!ちょっと来てよ!…大将も!」

夜、私と千鳥さんが食堂に入ると猿飛くんが奥の席で手を振っていた。
千鳥さんは悲しそうに目を閉じる。

「あきひさんと居ると僕はいつもオマケ扱い…。」
「そんな事ないですよ、何を食べますか?」

「たまにはイクラが食べたいね!」
「わかりました、先に座ってて下さい。」

特上握りセットを2つ注文して、猿飛くんと千鳥さんが隣り合わせに居る席に向かった。猿飛くんの前には青山さんも居たので、私はその隣に座った。
猿飛くんは横目で千鳥さんを睨む。

「大将はいいよな〜。僕もあきひちゃんみたいな助手が欲しいよ〜。」
「ハートレンジャーに助手は必要無いだろう。」

青山さんは眼鏡を指で押し上げる。
すると猿飛くんは持っていた雑誌を開く。

「まぁ助手はいいんだけどね、ちょっとこれ見てよ。」

そう言って開いたページは、草食系男子の特集だった。

「草食系ですか…。」
「玲ちゃんはピッタリ草食系だよね、って言ったら怒るんだ。」
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