□ファッションショー
1ページ/3ページ

千鳥長官が研究室に行ってる間。
長官室を片付けていた私はあるものを見つけた。

クリーニングから戻ってきた千鳥さんの白衣。

どうしていつも袖を通さないんだろう…。
なんて野暮な事を言うのはやめよう。
畳まれていた白衣を広げた。
やっぱり男の人って体が大きいなぁ…。

ふと、周りを見渡した。
…誰もいないよね。

素早く白衣に袖を通す。
ブカブカだ…。
部屋の隅にある鏡で全身チェック。
サイズは大きいけど…似合わない事も無いかも。
色々ポーズをとっていると、袖口がほつれているのに気が付いた。

新品じゃなくて、いつも千鳥さんが着てる白衣だから。

何だか恥ずかしくなってきた。

この白衣ごと抱き着いた事もある。

私…何してるんだろう。


「何をしているのかな?」


驚き過ぎて肩が震えた。
素早く振り返ると、とっても嬉しそうな千鳥さんが扉の前に立っていた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ