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□ファッションショー
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千鳥長官が研究室に行ってる間。
長官室を片付けていた私はあるものを見つけた。
クリーニングから戻ってきた千鳥さんの白衣。
どうしていつも袖を通さないんだろう…。
なんて野暮な事を言うのはやめよう。
畳まれていた白衣を広げた。
やっぱり男の人って体が大きいなぁ…。
ふと、周りを見渡した。
…誰もいないよね。
素早く白衣に袖を通す。
ブカブカだ…。
部屋の隅にある鏡で全身チェック。
サイズは大きいけど…似合わない事も無いかも。
色々ポーズをとっていると、袖口がほつれているのに気が付いた。
新品じゃなくて、いつも千鳥さんが着てる白衣だから。
何だか恥ずかしくなってきた。
この白衣ごと抱き着いた事もある。
私…何してるんだろう。
「何をしているのかな?」
驚き過ぎて肩が震えた。
素早く振り返ると、とっても嬉しそうな千鳥さんが扉の前に立っていた。