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□いつもと違う
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灯りを消して、いざ寝ようとした時。
千鳥さんは全然眠たくなさそうに目を開けていた。
しかし何も言わないで、じっと何かを見つめている。
「千鳥さん、…眠たくないんですか?」
「いや…、これ。」
千鳥さんはそっと私の耳たぶに触れた。
背中がぞわぞわする!
思わず布団の中に頭ごと潜り込んだ。
「あ、ごめんごめん!」
千鳥さんは笑いながら布団をめくる。
「ピアスがついていたんだよ。寝る時はいつも外してるよね?」
「は…外してます、けど。」
自分で確認してみた。
…確かについてる、けど。
そっと顔を出して定位置に戻る。
「驚かせてしまったね。」
「…びっくりしました。」
ふと千鳥さんの顔を見ると、
楽しそうな笑顔。