□まだ早かった
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「週に一回、イチャイチャする日を作らない?」

今日もまた突然そんな事を言い出した。
私はモニターから顔を上げる。

「なんですか、それは…。」

千鳥さんは何故か立ち上がっていた。自分の閃きに興奮しているようだ。

「上司として、一人の男として、あきひさんと良い関係を築く事は物凄く大切だと思うんだ。」
「はぁ。」

キラキラのスマイルで近づいてくる。

「どうかな?」

週に一回って…。

「千鳥さんの仕事に影響が出ない程度ならいいですよ。」

そんな時間は無い筈。
いつも仲良くしてるのになぁ。
千鳥さんは頭を抱えてしまう。
そして神妙な面持ちで言った。

「…月に一回でいいから!」

意地でも可決させるつもりだ。

「わかりました、じゃあ…。」

私は立ち上がり、辺りをキョロキョロと見渡す。
そして口元に手を添え、小声で言った。
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