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□我慢できない
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ちょっと用事があるから、と寝室に篭ってしまった千鳥長官。
まだ昼間なのに…寝るのかな?寝室ならいいかな?
しばらくすると勢いよく寝室の扉が開いた。
「よそ行きの着物を新調したんだよ!どうかな?」
ババーン!と登場した千鳥さんは、黒に近い紺色の着物を着ていた。
「いいですね!すごく似合ってますよ!」
「じゃあどこへ行く?」
千鳥さんは嬉しそうだ。
確かによそ行きって言ってたけど。
私は机に山積みになっている書類の山へ視線を落とした。
「…そうですね。とりあえずこれが終わったら考えましょう。」
「…。」
明らかにテンションが下がった。
無言のまま自分の椅子に座る。
「それ着て仕事するんですか?」
「…うん。」
…出掛ける気満々だ。