□我慢できない
1ページ/2ページ

ちょっと用事があるから、と寝室に篭ってしまった千鳥長官。
まだ昼間なのに…寝るのかな?寝室ならいいかな?



しばらくすると勢いよく寝室の扉が開いた。

「よそ行きの着物を新調したんだよ!どうかな?」

ババーン!と登場した千鳥さんは、黒に近い紺色の着物を着ていた。

「いいですね!すごく似合ってますよ!」

「じゃあどこへ行く?」

千鳥さんは嬉しそうだ。
確かによそ行きって言ってたけど。
私は机に山積みになっている書類の山へ視線を落とした。

「…そうですね。とりあえずこれが終わったら考えましょう。」

「…。」

明らかにテンションが下がった。
無言のまま自分の椅子に座る。

「それ着て仕事するんですか?」
「…うん。」

…出掛ける気満々だ。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ