メノス

□温度差
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早朝の公園はまだ肌寒い。
ポケットに両手を入れて、公園の奥へ向かう。

…結局来ちゃった。

小さなため息を吐き出し、昨日ダークに会ったベンチへと近づいていく。
こんな時間に居るかな?
朝なら比較的Jガーディアンズを抜け出し易かった。
かと言って、ダークは時間の指定はしていない。
会えなかったら目印にお花でも置いておこう。
そう思いつつも、ダークに会えるような気がしていた。

ベンチには先客が居る。

「ダーク?」

「…おはようさん。早かったんやな。」

ダークは笑っていた。
昨日と同じように私は隣に座る。

「どや?メノスに来る気になったか?」
「…全然。」

「……即答かい。」

がっくりと肩を落とす。

「まぁ、ええわ。まだ二日目や。これからじっくりと口説き落とす。」
「うん、しっかり聞かせてもらうからね。」

「…なんや、手強そうやな。」

そう言って小さく笑った。
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