メノス

□唯一の接点
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「おはよう、ダーク。」

私が声を掛けると、ベンチに座って俯いていたダークは素早く顔を上げた。

「ああ…おはようさん。」

そう言って笑いかけてくれる。

「メノスに来る気になったか?」
「全然。」

話しながら、私はダークの隣にすわった。

「…そんなハッキリ言わんでも。」

いつもと同じやり取り。
しかしダークは真面目な表情になる。

「で、でも…こう、ちゃんとココへ来てくれるって事は、…ワイがおるからメノスが嫌いっちゅー訳じゃないんやな?」
「そういう事じゃないよ。ダークが嫌いな訳でも無いし。」

それは本当。

「そ、そうか…。」

ダークは少し嬉しそうだった。

「…でもいつまで続けられるかな。バレたら…来れなくなっちゃうかもしれない。」

罪悪感も少しある。
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