メノス
□そんな訳ないでしょう
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「それ…怪我でもしたんか?」
ダークは私の腕を指差した。
「あ、手首痛めちゃって…テーピングしてもらっただけだよ。」
大した怪我じゃない。
赤木さんとトレーニングしてればよくある事だし。
ダークは真剣な表情になる。
「誰に、処置してもらったんや?」
「えっと…赤木さんに…。」
「ハートレッド!!」
そう叫んで勢い良く立ち上がると、すぐにへなへなと座り込む。
しょんぼりと肩を落としていた。
「けど…しゃーないわ。…一緒に居てやれん、ワイが悪いんやから…。」
派手に落ち込んでいる。
「…ダーク、」
「何や。」
「……負けず嫌い?」
「やかましいわ!!誰が負けたなんて言うたんや!!」
「負けたの?」
「負けてへん!!どこが痛むんや!?」