3
□昨夜
1ページ/2ページ
スッキリと目が覚めた。
上半身だけ身を起こし、昨夜の記憶を辿る。
お酒は全く残ってない。
という事は、そんなに飲んでない…?
私は…酔ってなかった?
じゃあ、あれは…。
無意識に自分の唇に触れた。
その時、
「…どうしたの?」
「わ!」
隣で眠っていた筈の千鳥さんが私を見上げていた。
「…おはよう。」
いつもの笑顔。
「お、おはようございます…。」
…直視できない。
「嫌だった、かな?」
何の事ですか、なんてとぼける事もできない。
「…突然だったので…。」
正直にそう答える。
千鳥さんは目をぱちくりさせた。