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□行かない
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今日のおやつは頂き物のスイカ。
エアコンの効いた部屋で冷たい麦茶を飲みながら。
…体冷やしそう。
隣に座る千鳥さんはうちわで扇ぎながら呟いた。
「何か涼しくなるような事は無いのかな…。」
なんてうちわが似合う人なんだろう。
「プールなんてどうですか?」
夏らしいし、外出好きな千鳥さんは嬉しそう。
「そうだね…じゃあ、Jガーディアンズの親睦を深める為のプールイベントを企画しようか!」
「本当ですか!?」
千鳥さんは微笑んだ。
「僕は行かないけどね。」
「…え?」
思いもよらない言葉に私は何度か瞬きをしてしまった。
「皆と一緒に行ってくるといいよ!」
「ど、どうして千鳥さんは行かないんですか?」
信じられない。
千鳥さんは困ったように眉を寄せた。
「うーん、しばらく手が離せない案件があってね。…留守番がてらここに残る事にするよ。」
「でも…、」