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□とっても気になるから
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私は一人で公園へやってきた。
今日も一人。千鳥長官は夜まで研究室に篭るらしい。
ベンチには先客が居た。
3X!?
怪人の姿では無いものの、私は思わず足を止めた。
ジュテームが気付いた。
「マドモアゼルがやって来ましたよ。」
「ワイの作戦通りやな!」
「もう三日もココに居たッスよー!」
わいわいと三人は私を歓迎してくれているらしい。
「こんな所で何をしてるの!?」
私がそう言うとダークが立ち上がった。
「ここで待ってればハートピンクに会えると思ったんや。」
「私に用があるの?」
するとジュテームは立ち上がり、ふわりと宙に浮かんで足を組んで座っているような格好になる。
「どうぞお掛けになって下さい。」
席を空けてくれたらしい。
私は大人しくそこへ座る。
「オレっちあきひっちの隣!!」
ウルフが素早く私の隣に移動してきた。
ダークとウルフに挟まれ、正面にはジュテームが居る。
…逃げられないよね。
ダークは再び座り直した。
「用があるっちゅー訳や無いんや…聞きたい事がある。」
「聞きたい事?」
ジュテームは上から見下ろすようにして言った。
「…以前、悩みがあると言っていたではありませんか。その後、何か変化はありましたか?」
「ちょ、ちょっと待って!どうしてそんな事を聞くの?」
それを聞くためにココで待ち伏せしてたの?