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□予想外のクリスマス
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しかし黒峰さんが小さく溜息をついた。

「色気も無けりゃ予定も無いのか…。」

ぐ…。
その通り過ぎて言い返せない。
猿飛くんが笑顔でフォローしてくれる。

「まあまあ、そこには触れないでおこうよ。」

しかしフォローにはなってなかった。
千鳥さんはホワイトボードを消し終えて、手を叩いた。

「…じゃあ二人にお願いしようかな。」

やった!














クリスマスイブ当日。
期待はしていなかったけど、いつも通りの業務を終え、午後はパトロールをして…今日の仕事は終わり。
でも折角なのでクリスマスらしい事をしたい…と思って…プレゼントを用意していた。
クリスマス限定のチョコレートを買って、朝からずっと荷物の中に忍ばせていたんだけど…。
…渡せるかな。
何だか無理な気がしてきた。
渡せなかった時の事を考えて、自分で食べられるチョコレートにしたのが余計むなしい。



日も暮れてパトロールからの帰り道、青山さんが寄りたい場所があると向かったのはイエローマンだった。
クリスマスらしい飾りつけがすごく綺麗!
青山さんはドアを開けて中へ入って行く。
もしかして打ち上げとか?…それは無いか。
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