規格外

□もしも!〜学園編〜
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「青山さん…。」

小さな声で隣の席に座る彼に声を掛けた。
青山さんはちらっとこっちを見る。

「…なんだ。」

同じく小声で。
授業は始まったばかり。
全員が配られた問題に取り掛かっていて教室内は静まり返っていた。

「この問題…どうやって解くんですか?」

私の言葉は予想できていたはず。
青山さんは目を閉じ、小さく溜息をついた。

でも、こっそり教えてくれる。









「青山さん…。」
「今度は何だ。」

次の授業。

「教科書…忘れてしまいました。」

さっきより大袈裟に溜息をつく。

「どうしようもないな。」

OKのサインが出たので、自分の机を青山さんの机とくっつける。
わざと忘れてる訳じゃないんだけどね。


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