規格外

□BADEND
2ページ/5ページ




















「君のために邪魔な男は別の支部に行くよう、手配しておいたからね。」

「僕以外に…何もいらないよね?」

「絶対に、逃がさない。」






目を開けた。

真っ暗な部屋。

…夢だ。


隣では小さく寝息をたてる千鳥さんが居る。
…あんな事、絶対に言わない。

ごろん、と千鳥さんに背を向ける形に寝返りを打った。
すると、ぐっと抱き寄せられる。

「…あきひさん、」

耳元で掠れた声が聞こえる。


「どうして…言ってくれないの?」

「…何を、ですか?」

「どうして…、」

あれ…寝言?

私はホッとして再び目を閉じる。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ