規格外

□夏デートしたいのは誰?
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朝のパトロールの後、部屋で休憩をしているとノックの音が響く。
ドアを開けるとゼロくんが立っていた。

「大村、これから虫採りに行かない?」

そう言ったゼロくんの姿は、麦わら帽子に虫採り網、虫カゴを装備した、どこから見ても虫好きな少年だった。

「虫採り?…うん、…虫の種類はあまり詳しくないけどいいかな?」
「大丈夫。戻ってきてから一緒に調べよう。」

嬉しそうなゼロくん。
…あんまり虫は好きじゃないけど、頑張ろう。




私達は近くの公園へやってきた。
平日の昼間なので人は少ない。
どこに行こうかな?
蝉だったら木に止まってるし、蝶々だったら花に集まってくるだろうし…。

「ゼロくんは虫を捕まえたことある?」
「無いけど…一通り重要な事は黒峰氏に聞いた。」

なんだろう、嫌な予感しかしない。

「大村は一緒に居てくれるだけでいいんだって。」
「え?そうなの?」

ゼロくんは真剣な表情だ。
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