メノス

□温度差
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すると次の瞬間、ダークは私の肩を引き寄せ、身を屈めた。

「伏せろ…!」

近くにあるダークの顔には焦りが伺える。
小声で言った。

「誰かにつけられてるんちゃうか?」
「そんな事は…、」

誰にも言わずに出てきたのに…。
…バレたらどうしよう。

気配は無くなったらしく、ダークはゆっくりと体を起こした。
私の肩に回した自分の腕に気付き、慌てて離す。

「いや!その!……すまん…。」
「ううん、大丈夫。」

ダークは視線を逸らして黙り込んでしまった。

「…ダーク?」
「や、なんて言うか…、」

背を向けられる。

「温かいな…。」

機械の腕は冷たかった。
私がその手に触れるとダークは小さな笑い声を漏らす。

「…やっぱり機械の体は最高や。」

「え?」

「……温めてもらえるやろ。」

そう言って恥ずかしそうに笑った。









オワリ.
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