メノス

□そんな訳ないでしょう
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ダークは私の腕を掴んだ。

「ここか!?」

そう言って、そっと手首に手を重ねる。
私はその様子をじっと見つめた。

「…それ、何?」
「こうしてれば治るのが早くなるやろ。」

真顔だ。

「そうなの?」
「…いいから少し黙らんかい!」

顔を赤くしながら噛み付くように怒鳴る。
私はニッコリ微笑んだ。

「あったかい!」

「…んな訳あるか、アホ。」

そう言いながらも、どこか嬉しそうな表情でダークは視線を逸らしてしまった。















オワリ.
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