□もう少しだけ
2ページ/2ページ

背中に顔を埋めたまま言った。

「もう少しだけ…このまま…。」

私の言葉に千鳥さんは小さく笑い声を洩らした。

「…でもこれじゃあ、あきひさんの顔が見えないよ。」
「好都合です。」

すると千鳥さんは黙ってしまった。
少し考えて、

「…一緒にお風呂入る?」
     
私は思わず距離を取る。
素早くベッドに潜り込んだ。

「は、入りませんっ!!」

楽しそうに笑いながら、千鳥さんはベッドから離れて行った。










オワリ.
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ