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□過保護
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それだけですっかり痛みは無くなっている。
「ありがとうございます…。」
「どういたしまして。綺麗な指なんだから気をつけてね。」
そして、ちゅっと指先にキスされた。
「はい、これですぐに良くなるよ。」
にっこり笑った。
一瞬、何が起きたのか解らなかった。
両手で顔を覆って、その場にしゃがみ込んでしまった。
「……突然は、…ずるいです。反則です。」
「どうもまだ慣れないみたいだね。」
千鳥さんの嬉しそうな顔を想像しながら、大きなため息を吐き出した。
オワリ.