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□とっても気になるから
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「それに、貴方達メノスの仕事は?…悪い事をして欲しい訳じゃないけど、最近大人し過ぎない?」
「だってそれがX様からの命令だからなッ!」
ウルフは鼻をひくつかせて私の肩に顔を乗せた。
「あのオッサンとあきひっちの様子をX様に報告しなきゃなんねーんだ。」
「オッサン?」
「Jガーディアンズの長官や。」
真剣な表情のダーク。
「理由はよくわからへん。せやけどX様は知りたがってる。」
私は視線を落とした。
「…何も変わってないよ。」
「それならいいんや。」
ダークの言葉が引っ掛かる。
「よっしゃ!これから美味いお好み焼き屋に行くんやけどハートピンクも一緒に、」
「ごめんなさい。私もう戻らないと…夕飯を一緒に食べる約束してるから…。」
そう言うとダークはしょんぼりと肩を落とした。
ジュテームが地面に降り立ち、ダークの肩に手を置いた。
「仕方がありませんよ…マドモアゼルは恋をしているのですから。」
「やかましいわ!さっさと行くで!ウルフもいつまでハートピンクにくっついとるんや!」
「ん〜、もうちょっと〜。…あ。」
ジュテームはウルフの首根っこを掴んで歩き出した。
「あきひっち〜!またな〜!!」
引きずられながらウルフはいつまでも手を振っていた。
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