□とっても気になるから
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メノスは何を企んでいるんだろう。

私はオムライスを食べながら今日の出来事をぼんやり考えていた。
目の前に座る千鳥さんに見つめられているのにも気付かずに。

「あきひさん。」
「あ…はい。」

「悩み事かな?」
「…そうじゃないんですけど。」

隠す必要も無いかな。

「夕方、あの公園に行ったら3Xが居たんです。」
「え?そうなの?…スキャンに引っ掛からない方法があるのかな…。」
「変身はしてませんでした。」
「調べてみるよ。…それで、何があったのかな?」

私はスプーンを置き、ダークから聞いた内容を話した。



「僕とあきひさんの様子を?」
「そう言ってました。」

千鳥さんは真顔で眉間に皺を寄せた。

「僕らがラブラブキュンキュンだと何か問題があるんだろうか…。」
「ち、千鳥さん!」

声が大きい!
しかし周りには誰も居なかった。

「だって事実なんだから、」
「千鳥さん!メノスは何を企んでるんですか!?」

「…うーん、それだけでは何とも言えないなぁ。」
「そうですよね…。」

千鳥さんは最後の一口をスプーンに乗せながら言った。

「今言える事は、僕らがイチャイチャしているとメノスにとってマズイ状況になるって事…かな?」
「そう…なんですかね。」

「という事は!」
「え?」

「心置きなく仲良くしていればいいんだね〜!」

嬉しそう…。
それはいいとして。
…3Xに嘘をついてしまった。
もし、千鳥さんとラブラブキュンキュンになってるって知られたら…どうなるんだろう?






オワリ.
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