３
□いつもの癖で
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千鳥さんは両手で自分の顔を覆ってしまった。
「あきひさんが玲士と楽しく談笑なんてしてるとこ想像したら居ても立っても居られなくて。」
「…重症ですね。じゃあ一緒に行きますか？」
私の提案に千鳥さんは目だけ覗かせる。
「僕と基地デートしてくれる？」
…確かに基地デートかも。
「…しましょう。私も千鳥さんと一緒に歩くの、好きです。」
私がそう言うと、やっと千鳥さんは顔を見せてくれた。
満面の笑みを。
「キュンキュンしても知らないよ？」
「えっ！…な、…キュンキュン？…何にですか…？」
「何って、僕以外の人にキュンキュンしたら駄目なんだってば。」
「…し、しませんよ。」
「本当？」
顔を近づけてきた千鳥さん。
私は千鳥さんの腕を掴み、歩き出した。
「…ほら!早く行きましょう！！」
「はいはーい。」
すっかり機嫌の治った千鳥さんと、遠回りして青山さんの部屋へ向かった。
ｵﾜﾘ.