貴方といると不幸になる

□彼はイケメンさん
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「きゃー!!かっこいいー!!」



「ねーねー今日もテニス部見にいこー!」





「あー!幸村くんかっこいいなー!瑠伽もそう思うでしょ!?」





『うん!近くで見たい!!』



別にアイドルが通う学校に来たわけじゃないんだけどね?



なぜか人気な立海大の男子テニス部。
テニス部員がなぜか皆イケメンでしたという変な部。




別に、イケメンが嫌いなわけじゃない。
かっこいい人は好きだ。それは認める。
彼らは顔が良いのも認める。

だが・・・・・














「かっこいいんだね俺って。」



『自分で言うの?それ自分で言っちゃうの?』




彼の名は幸村精市。
ただいま私のベットでなぜか彼がくつろぎ中。
あ、別に付き合ってるとかじゃないから、
ただの幼馴染なだけ。



「あーでも、今日の瑠伽は本当面白かった!危なく吹きそうになったよ!笑い堪えた俺ってやっぱ神の子!!」



『神の子って自分で言うのか。』




精市は目の前でベットをたたいて笑っている。盛大に。
きっとあの時の私を思い出したんだろう。
それは今日の休み時間の事。






「あー!幸村君と柳君だ!!挨拶してこよ!」


廊下で人間という壁を作っている場所の中心には精市と柳君がいた。

精市と幼馴染の件は私がチキンなため虐めとか怖いためにずっと隠してきた。
なので、精市と話すことをとことん学校では拒絶してきたんだ。



しかし、私はミーハーぽく成りすまし、友達と一緒に居るようにした。


かっこいいとは思う、仁王君とか丸井君とか

でも叫ぶほどではないんだよね。
挨拶で来て顔が赤くなったりとかもしない。


男子高校生は男子高校生だろ?
って考えなのか、精市が近くにいたせいなのかは分からないが。


精市も多分、柳君と真田くん以外には私が幼馴染の事を言ってないと思う。



そこは優しさなのかどうなのか分かりませんが。





話は戻り、私の手を引っ張って、あの集団の中に入っていこうとする友達たち。




「幸村君!今日も部活頑張って!!」


周りに負けない様に叫ぶ友達に嫌だ嫌だと思いつつも、きゃー///かっこいいー!と甘ったるい声で叫ぶ。



そして目が合えば、何か口元が引くついていた。
だが、いつものように笑顔でありがとうと言いつつ去っていくあいつ。




あぁ、これは帰ったら何か言われんだろう。うん。
私ミーハーぽくしてるのはあいつは知っているからよほどだね。うん。
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