novel

□明日もし君が壊れても
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コンクリートうちっぱなしの部屋、軽く動く度軋む古いベッド、窓はなく今が朝なのか夜なのかもわからない。

そんな部屋のそんなベッドに横たわり寝息をたてる女を見つめる。両手足には俺がつけた枷。暇があればここに来て、女が意識をとばすまで抱き、その寝顔を見つめている。

俺が一目惚れした人斬り女は、真選組の密偵だった。最初は何も知らずに鬼兵隊に入れたわけだが、身元がわかれば話は別だ。切り捨ててやるつもりだったが、惚れた女を手放すことはできなかった。

今や俺の奴隷。

最初一ヶ月、どれだけめちゃくちゃにしてやっても女は決して屈しなかった。しかし最近は目が虚ろになり、何の抵抗もなく俺の愛撫によがり喘いでいる。

「…ん…」

「目ぇ覚めたか」

「はい……」

俺の言葉を無視せず、返事を返すあたり女は俺に屈している、あるいは屈しかけているのだろう。

「ゆい」

「はい」

「お前、真選組に戻りてぇと思わねぇか?」

俺の言葉にゆいはあからさまな動揺を見せる。屈したような態度をとり、油断を誘うつもりだったか。予想範囲内だが。

「別に…私は…」

「隠さなくていいんだぜ?ほら、ここにアイツに連絡できるケータイだってあるんだ」

ゆいから奪ったケータイを見せると、複雑そうな顔を見せる。アイツ、土方十四郎はゆいの想い人だ。帰りたいという気持ちはあっても女としては俺に散々めちゃくちゃにされた体引っ提げて会いに行けるほど無神経でもないんだろう。

「まぁ、帰してやんねぇけどな」

俺はゆいの足の枷を解き、大きく広げると露になったそこを舐めあげた。

「ぁあっ……」

「最初に比べりゃ可愛い反応するようにはなったなぁ」

「っ……」

虚ろだった目に光が戻り、俺を睨み付ける。その目まで演技だったのか、なかなかの女優だな。

「おら、楽しませろよ」

「うぁっ…!!」

俺の自身を中にねじ込むと、拒絶するように締め付けてくる。

「たまんねぇなぁ…締め付け」

「うるさっ…ァッ…んんっ…」

「嫌がってても、感じるんだろ?素直になれよ」

「アッ…ぃゃっ…んっ…アァッ…!」

激しく突いてやると、それに答えるように鳴くゆい。厭らしくて、愛しくて、たまらない。
今はこんな形でしかゆいを、愛する女を抱くことができない。でも、鳴きながらたまに見せる俺に対する嫌悪と憎悪に満ちた表情すら愛しくて、たまらなく欲情する。

「おらっ…久しぶりに…アイツに声聞かせてやるか…」

「っ…いやっ!!」

ゆいの言葉を無視し、ケータイの履歴から土方に電話をかける。ワンコールで出た。

『ゆい!ゆいなのか!?』

それを聞いて、俺はケータイをゆいの耳元におき、再び奥を突き上げた。

「んぁぁっ!」

『ゆいっ!』

「ひ…じかたっ…さんっ…」

土方の声が聞こえたのだろう、涙声で名前を呼ぶ。

「ひじっ…かたさっ…私っ…アァッ…!」

ケータイのディスプレイを見ると通話は既に切れていた。

「あーあ。通話切れてるぜ」

「そんなっ…んっ…アァァッ…!」

「見放されちまったんじゃねーか?」

「いやっ…そんなっ…いやっ…!」

ああ、悲しくて辛くてたまんねぇんだろうな。絶望したような、全てを失ったような、そんな顔して可哀想になぁ。

「俺が可愛がってやるよ…」

「くっ…アッ…アァァッ!」

「一生、愛してやる」







再びゆいが意識を手放したあと、土方に電話をかけてみたが電話にでることはなかった。

「まぁ、いいけどな」

ケータイを放り投げ、寝息をゆいの顔を見る。
俺は絶対にお前を離さない。お前にどれだけ拒絶されても、どれだけ嫌われても憎まれても、絶対に。
きっと俺は飽きることなく、お前をめちゃくちゃにし続ける。


明日もし君が壊れても
それでも愛し続けてやる



::アトガキ::
書きたかった続き。満足はしてるけど、内容的に納得はしてない…もっと酷くすればよかったなと。






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