novel

□魔人な貴方へ
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時刻は午後22時。
風呂から上がり、ビールを片手にテレビを見る。それが日課。
このあとは寝るだけ。いつも通り。いつも通り、のはずだった。

ピンポーン

「……誰?」

こんな時間に訪問してくる人物に心当たりはない。
玄関に向かい、念のためチェーンをかけて扉を開ける。

「………?」

誰も、いない。
いたずらか、と思い扉を閉めると背後から強く抱き締められた。

「うわっ!?」

「一人とはいえこんな無防備な格好でいるとは。襲われたらどうするつもりだ?」

「ネッ…ネウロ…」

どうやら訪問者はネウロだったようだ。

「…襲われるって、鍵かけた部屋に入ってこれるのなんかネウロぐらいでしょ…」

「なるほど。我輩にはいつ襲われても構わないということか」

「なんでそうなんのっ」

ひょいと抱き上げられ、寝室のベッドの上に投げられた。

「投げるのやめてよ…」

「うるさい」

私の上に馬乗りになると、ネウロは私の着ているパジャマのボタンをはずしていく。

「胸元開きすぎ、下着はなし。貴様、我輩じゃなかったらどうするつもりだったのだ?」

「どうするもなにも…確認したらボタンしめてちゃんと出たよ」

「……はぁ」

ネウロは深くため息をつき、私の首筋に噛みついた。

「いった…!」

「貴様が無防備だから悪い。我輩のものだという印が必要だろう」

自分の噛んだあとを舌で舐めあげながらそう言うと、ネウロはやんわりと胸をもみあげた。

「んんっ……」

「…もっと声を聞かせろ」

「んぁっ、んっ」

胸の突起に吸い付かれ、ぶるっと体が震える。
すると、ネウロが胸から離れて私の顔をじっと見た。

「なに…」

「我輩が貴様を愛撫していると、淫らな貴様の顔をよく見れない。たまにはじっくり見てみたいものだ」

「はい…?」

「とりあえず…」

ネウロは私の身に付けているもの全てを脱がせ、私から離れて手から何やら紫のうねうねしたものを出した。

「きもっ!!」

「魔界の植物だ。体に悪い影響は及ぼさないが…」

そのうねうねした植物を私に近づけると、それは私の手首を頭上で縛り上げ体を這いまわる。

「なにこれ!?」

「女体を見つけると襲いかかる」

「はぁっ!?」

植物の先端の口?が開き、胸の両方の突起に吸い付いてくる。その加減が絶妙で、口の中のチロチロとした無数の何かで吸い付きながらくすぐるように刺激してくる。

「んんんっ!」

「なかなかのテクニシャンだろ?」

ベッドのわきに座り、その植物に犯される私を楽しそうに見つめる。
文句を言おうと口を開いたが、植物が秘部の突起に吸い付いてきて言葉ではなく、喘ぎ声が出てしまう。

「あぁぁっ!!」

「いい声だな、顔もよく見れるしな」

「やだっ…見ないでよぉっ…」

ネウロの意思とはいえ、こんなものに犯されてる姿を好きな男に見られるのは嫌だ。
感じたくない、でもそう思えば思うほど快感を拾ってしまう。
そのうち、一本が中にゆっくりと入ってくるのがわかった。

「いやっ…中はやだぁっ…!」

「大丈夫だ。よくなる」

「ネウロッ……もぉっ…」

植物はまるで私のいいところをわかっているかのように中を犯す。
敏感な部分全てを攻められて、もう何がなんだかよくわからなくなってきた。

「ふぁっ、ん、やだぁっ!あぁぁっ!」

「我輩がするよりいいんじゃないか?」

そんなことはない。ネウロに触れられてる方がいい。

「もぉっ…ネウロッ…ネウロにっ…して欲しいのぉっ!」

思わず出た本音。
すると一瞬であの植物が消えた。
ネウロは再び私に馬乗りになると、見たことないような顔をみせた。なにか、苦しそうな顔。

「貴様…それは反則だ…」

「え…?」

「我輩にも、こう、我慢がきかなることがあるのだ」

我慢することなんかあるのか?と思ったけど、あえて突っ込まなかった。

「挿れるぞ」

「ちょっ…いきなっ…あぁぁっ!」

植物とは比べ物にならない質量のものが中に入ってくて、一瞬息が苦しくなる。

「ネウロッ…ちょっ…とぉっ…」

「なんだっ…。正直、今日は全く余裕がない…貴様はただ、喘いでろっ…」

「あぁっ、あっ、はげしっ…よぉっ」

いつも大概激しいと思ってたけど、今日はほんとに加減ができないのか容赦なく奥を激しく突き上げてくる。

「やっ、こわれっ、るぅっ…!」

「壊れるのか…それも、いいな…」

「あぁぁっ…あ、んんっ…ネウロッ…はぁっ…んぅっ」

「ゆい…貴様はっ…我輩のものだ…」

その言葉にぞくぞくした。直後に快感が増して今にもイッてしまいそうになる。

「はぁっ、ネウ、ロッ…イッちゃぅっ…」

「ああ、っ…いいぞ」


「んぅっ、んっ…あ、あぁぁぁっ!!」

イった直後、ネウロのものが中から出ていき、腹の上に熱いものがかかったのがわかった。

「はぁっ、はぁ…」

「ゆい…」

優しく名前を呼ばれ、ネウロを見ると額に軽くキスをされた。

「魔人をこんなに骨抜きにする女は、貴様ぐらいだ」

「…知ってる」

「生意気だ」

ネウロはふっと笑うと、私の横にドサッと寝転がった。

「だが、そういうところもいいと思うぞ」

「そう?」

「いたぶりがいがある」

「…あっそ……」


魔人な貴方へ
優しいところも
ドSなところも全部好き

(でもあのうねうねはもうやだ…)






::アトガキ::

やってみたかったことをやっちゃったら大変なことになった。
もうネウロの唾液が酸性だとかそんな設定がん無視ですね、ごめんなさい。

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