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□チョコに融かした恋心
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「アミティ〜まだぁ〜?」
「ちょっと待って!あと二分なの!」
アミティは今冷蔵庫の前でじっと座っている。
そう、今日はバレンタインで、アミティはそのためのチョコを固めている。
みんなのは義理で、ボクのが本命で。
「…ねぇアルル。」
「ん?」
「アルルが告白してきたときに私一日考えこんだでしょ?」
「うん。あの時さ、何でボクを選んでくれたの?」
「アルルさ、私に告白してきた時に『アミティを一生守る。絶対誓う!元の世界に戻れなくたっていいから!』って言ってくれて、もしいつか元の世界に戻れることになったら戻っちゃうのかなって。そんなこと言っても本当にその時が来たら戻っちゃうのかなって。本当に私とずっといてくれるのかなって。」
「…大丈夫。」
ピピピピピピピピピピピピ
と二分立ったことを教えてくれる。
アミティはそれを止めるだけでチョコを出そうとしなかった。
だから話を続ける
「絶対に戻らない。方法が見つかって元に世界に戻ってしまったら、またプリンプに来る。」
「もし無理だったら?方法が分からなかったら?」
「ん〜?バカだなぁ。そういう時はサタンに頼めば良いじゃないか。」
「…そうだね。」
力なく笑う。それだけ安心したのか。
チョコを取り出してラッピングを始める。
「よしっ出来た」
「はいっ。アルル」
「有難う。」
「じゃぁみんなに渡してくるね」
「アミティ。」
「ん?」
「一生アミティを守る。ずっと一緒に居る」
「…じゃぁ私は永遠を誓うよ」
「え?同じ」
「一生じゃ死んだらおしまい。だけど、私は生まれ変わってもアルルと居る」
「そっか。じゃぁボクも」
永遠の先を誓う
(永遠に君と居たい)
(いや、永遠に君と居る)