Main ボカロ

□夢見てたのは自分と一緒にいるあの子じゃなくてあたしがあの子を独り占めすること
1ページ/2ページ

※ミクちゃんが虐待されてます
※全然エロくないです
※二人ともボカロではなく人間です


「っ…いっ、」

「ほらちゃんとしろよっ!!」

「ぁ、っあ゛」

小さい頃。と言っても中学二年生ぐらいから。
私は、お父さんから虐待を受けてました。
確かに殴られはするけど、ほとんどは性虐待。

「おら、もっと絞めろっ」

「いだ、うぐっ」

ぎゅっと喉を絞められて息ができなくなる。
あーあ。いっそこのまま死ねたらいいのに。
段々、意識が朦朧としてくる。いっそ、

「おい、何気絶しようとしてんだ」

「っ〜〜!? あああああああっ!!!」

勢いよく奥を突かれてびりびりと電撃のような快感がはしり、絶頂を迎えてしまう。
こんなので気持ちいいと思えるなんて、私おかしいな。

私だって好きな人とこういう事するのを夢見てた。
でもこんなのやだ、好きじゃないのに。身内なのに

「はぁっ、うっ、ああっ!」

私が疲れても、お父さんがイくまで終わってくれない。
私はただの性処理なんだって。言ってた。
でも私はそんな玩具じゃないのにな。もう、やだ

「あ、ああああああっ!!」

「っ、うっあ」

誰か助けてよ


*
リンSide

「ん〜美味しい〜!!」

「えへへ、ありがとう」

今日はいい天気だから外に出てミクちゃんの作ったお弁当を頬張っていた。
日替わりであたしたちはお弁当を作りあっていて、今日はミクちゃんの日だった。
ミクちゃんって本当凄く料理上手で、家庭的な事全般できるの!
でも、それは早くからお母さんとお父さんが離婚しちゃったせいなんだけどね…

あたしとミクちゃんは小学生の時からの、所謂幼馴染っていうやつ。
高校は、あたしがミクちゃんと同じが良くて必死で勉強!!
ミクちゃんは可愛くて優しいから、色んな人が好きなんだよ!
あたしもまあその一人なんだけど。

でも中学二年あたりかな。そこら辺からミクちゃんが変わった。

その頃のミクちゃんの笑い方は凄く辛そうだった。たまにひきっつていたり
話しかけても気づかないことが多くなった。家に帰るを嫌がってた。

あたしはその時なにかあるんだな、と察した。
ミクちゃんに聞いても「ううん、なんでもない」また辛そうな笑顔で否定される。
ミクちゃんに問い詰めるのも可哀そうだから、あたしは触れるのをやめた。

最近はその頃に比べると、笑ったりすることが増えた。
でも、笑い方が凄く大人っぽくなっていた。

「本当ミクちゃん料理上手!! 本当、お嫁さんに欲しいよ!!」

「あはは、嬉しいけど、私リンちゃんよりも料理できないよ? しかもお嫁さんとか…」

本当のことを言っただけなのに…
そんなこんなでお昼が終わった。


*

今日、あたしは気づいた。
隠してるつもりか知らないけど丸見えだよ?


放課後。部活が終わってミクちゃんと一緒に並んで帰る。
今日もつかれたね。とか他愛のない話をしながら

聞かないつもりでいた。あたしだって薄々気づいてた。
でもこれが確信になった。

「あのさ、ミクちゃん」

「なあに?」

綺麗な優しい声で返事をしてくれる。
ごめんね? あたしはミクちゃんを助けたいだけなの。

「その痣、どうしたの?」

腕についている痣を指差して聞くとミクちゃんの体がびくっと跳ねる。

「これは…あの、ピアノにぶつけちゃって…」

「…ふうん? じゃあこれは?」

「えっ、」

腕についている痣を指摘した後にスカートの下から覗いてる痣を指差して聞く。
するとミクちゃんはスカートをぎゅっと握って困ったような顔をした。

「これ、は…」

「良いよ言い訳しなくて。あたし知ってるから」

今日随分眠そうだったね? と含み笑いで言うとしまった、という様な顔をされた。

「いつ、から…ていうか本当に…?」

「うん。知ってる。何年間一緒だと思ってるの?」

あたしもそんなに馬鹿じゃないんだよ。
全然寝てないでしょ? しかも最近はもっと増えた。
最近授業中寝てるよね。寝不足なんだね。夜中といったらあたしアレしか思いつかないんだ。
痣多いよね。絆創膏つけてる日が多いよね。前なんて包帯してたもんね。
ミクちゃんのこと好きなんだから、あたしはちゃんと分かってる。

「ねえ、なんで相談してくれなかったの。仲良いと思ってたのはあたしだけなの?」

「ち、違うよ! 私は、ただリンちゃんに迷惑かけたくなかっただけなの!!」

「迷惑って何!? あたしはミクちゃんの事好きだから何でも相談してほしいの!!」

「私だってリンちゃんのこと好きだから迷惑かけたくないの!!」

ミクちゃんはぼろぼろと涙を流し始める。
あれ、あたしミクちゃんの事泣かしちゃった…?

それではっとなって顔に集まっていた熱が一気に冷めて、サアァァと血が引く感覚がした。

「あっ…ミクちゃん、ごめん…」

「うっ、うぅっ、ひっ、」

ぼろぼろと泣いているミクちゃんは、きれいだった。

「ミクちゃん、辛いよね? じゃあ、さ。一緒に逃げよう? 学校も何もかもほっぽり出して」

「っ…リン、ちゃん?」

「ねえ、行こうよ。ミクちゃん」

「うん、分かった…」

「大丈夫、あたしがミクちゃんを守るから」

だから安心して。あたしが、

「あいしてるよ」

ミクちゃんとずっと一緒にいるから
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ