官能小説

□永遠なる羽化@
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夏の風が吹き渡る野原の片隅。


小高い丘のように盛り上げられた土の下には『アリ』の巣が広がっていた。

地底都市のようにも思わせる広大な迷路のように入り組んだアリの要塞に、一匹の蝶々生け捕りにされ連れて来られた。




蝶々の名前は『リン』。

今年孵化したばかりの若いメスの蝶々であり、その羽根は色鮮やかで美しく、肌も透けるように白く、可憐な姿をしている。


だからこそ、リンは選ばれたのだ。


――アリの『苗床』に。




アリの巣に捕獲されたリンは、入り組んだ道を延々と歩かされ奥まった部屋のひとつに押し込まれた。

そこには3人の年老いたアリが待っており、自分達は『長老』と呼ばれているのだと言ってから、この部屋は『発情の部屋』だと説明を付け加える。

雑食であるアリに捕まれば殺され食べられてしまうものだと覚悟していたリンは、自分が一向に殺される気配が無い事に不信感を抱いていた。


(・・・捕食するために捕まえたのではないなら、私は一体何のために此処に連れて来られたの?)


生きるか死ぬかも分からない状況で、リンの羽根は恐怖に震えている。

それを見て取った長老の1人がフォッフォッ、と老人らしい笑いを響かせ口を開いた。


「そう怖がりなさんな、蝶の娘さん。お前さんはもう此処から出る事は出来んが殺される事はない・・・ただ、お前さんはわしらアリの繁栄のために、その綺麗で健康的な若い身体を差し出してくれればいいだけじゃ。」

「身体を・・・差し出すって?」

リンを此処まで連れて来た働きアリはいつの間にか姿を消していて、狭い小さな部屋にはリンと3人の長老だけになっていた。

「なぁに。お前さんは寝転んで股を開いておればいいだけじゃ。そうすればこの世のものとも思えんほどの快楽が味わえるぞ・・・この部屋はな、その為の準備をする部屋じゃ。」

「準備って・・・何の準備を?」

何を言っているのか分からなくても、リンは言い知れない恐怖を感じて逃げ場を探し部屋を見回した。

しかし、部屋は土壁で固められていてドアしか出口は無く、そのドアもしっかり施錠されている。

いよいよ追い詰められ脅えるリンに、長老が追い討ちをかけるように残酷な事実を告げた。


「お前さんの腹にな・・・・わしらの女王様が卵を産みつけなさるんじゃ・・・お前さんはまず『発情の部屋』でわしら長老に調教されてから『産卵の部屋』で女王様に卵を産みつけられ、『受精の部屋』で働きアリ達に交尾され受精卵を宿すのじゃ・・・そして『抱卵の部屋』にて宿した卵が孵化するまでお前さんは腹の中で卵を育てる・・・そしたら後は出産だ・・・ふふ、さぞかし元気な幼虫達がお前さんのおまんこから這い出してくるじゃろ・・・楽しみなことよ。」


「・・・・な・・なに・・・それ?」


自分は食用で捕えられたのではなく、卵を産むための道具として此処に連れて来られた。

そういえば、誰かに聞いた事があったのをリンは思い出す。

一部のアリには他の昆虫に卵を産みつけ、その昆虫の養分で卵を孵化させる種類があるのだと・・・・

その種類のアリが、今、リンの目の前にいるアリだという事にリンは気付いたが、このアリの巣に足を踏み入れた時点で運命は決まっていた。

殺されるよりも酷い仕打ちが待っているのだと知って、リンは逃げ出そうとしたが、それよりも早く首筋にチクリと痛みが走り振り返った。

そこには長老の1人が小さな針を持って佇んでいて、にこやかな微笑と共に『これは毒蜘蛛から奪い取ってきた毒針だ』と嬉しそうに告げた。

また、別の長老が『死にはせんから心配するな。神経が麻痺して身体が動けなくなるだけじゃ、ただし、快感はちゃんと感じられるぞ』とリンに言ってくる。

そうしている内に毒が回ったらしく、リンの身体は動けなくなり床に倒れこんでしまった。

恐怖と毒により麻痺でヒクヒクと痙攣して倒れ込むリンを見下ろし、長老達はにやついた淫猥な笑みを顔に刻んで声を揃えて囁く。


「さて、それじゃお前さんを淫乱なメスに調教してやろう。」

その声を合図にして、リンは毒針同様、蜘蛛から採取したという糸で足をMの形にして大きく開いた状態で縛られ、誰にも見られた事の無い秘所を年老いたアリ達に晒さなければならなかった。

「いや・・・見ないで・・いや・・やだ・・・」

毒で身体も動かず、その上縛られているのではどうする事も出来ないリン。

嫌がるリンの声を聞きながら、3人の長老は暴かれたリンの股間に顔を寄せ、じっくりと眺めては匂いを嗅いだりし始める。

「さすが処女のおまんこじゃ。綺麗な薄白桃色をしておるし、肉ビラも薄くて可愛いのぉ」

「ほっ、ほっ・・・一丁前にマン汁を垂らしてきおった。見られて感じるとは優秀じゃ。」

見られているだけだというのに、身体は熱くなり、見られている秘所が疼いてきてリンは戸惑っていた。

そこへまた別の長老が二人を押しのけ前にせり出してくる。

「マン汁が垂れるといやらしいメスの匂いがしてきたぞ・・・どれ、まずはお前さんのおまんこを味見してやろう。」


・・・びちゃっ、と濡れたもの同士が合わさる水の音が聞こえる。


「あああぁんっ!!いやあぁ・・・そんなトコ、舐めないで・・・いやっ、やっ・・あぁっ、あん!」

「おいおい抜け駆けは無しじゃと言ってるじゃろ?わしにも若いマン汁を味あわせてくれ。」

「おうおう、ふたりのジジイにおまんこ舐められてクリトリスを膨らませてきおったぞ・・・それじゃワシはこのピンク色したクリトリスを味わうとしよう。」

二人の長老の舌が左右からリンの割れ目を舐め濡らし、愛液が溢れ出したところで二つの舌は割れ目に沿って膣の中に潜り込んで来る。

ナメクジのような軟体動物の動きで身体の中を這い回る舌に身悶えれば、クリトリスを舐めていた長老に『ちゅうっ』と肉芯を吸い上げられ電流が走り、痙攣を起す。

「あ・・・あ・・・ひゃ、あぁ・・・で、でる・・・なんか・・・出ちゃう・・・でちゃううう」

くちゅくちゅ、ぬちゃぬちゃ、ちゅうちゅう、という卑猥な粘膜の奏でる音を耳にしながら、リンは膣の中に異変を感じた。

それは秘所を嬲られるたびに押しては引いてくる感覚で、排泄感にも似たものだった。

尿が漏れるのだろうかとリンは朦朧とする頭で思ったが、どうやらそれとは少し違う。

出そうで出ない・・・・

けれど、出したく仕方が無い・・・

出さなければ、この悶絶する苦しみから解放されない気がする・・・


「そろそろじゃな・・・クリトリスへの刺激はそのままにしておまんこを拡げるんじゃ・・・」

膣の内部をねぶっていた長老が、粘膜の糸を引きながら口を離すと、他の二人に指図した。

「このくらい開けば出しやすいじゃろ。これだけ舐めて濡らしてやったんじゃ。たんとお漏らししてみせろ」

「ほれほれ、クリトリスを弄っててやるからの・・・気持ちいいじゃろ?出せばもっと気持ちよくなれるぞ・・」

「やっ!あ、あっぁ・・あ・・・変なのっ!おまんこが・・・変になっちゃ・・・きゃあぁっ!」

両脇から指を入れられ、クパァ〜、と左右に開かされた膣孔から愛液と唾液の入り混じった粘液がトロリと伝い落ちてリンの尻の谷間を濡らす。

そして、クリトリスをこね回される度にビクビクと震えて蠢いている膣壁までもが丸見えにされた。

その様子を覗き込んで見守る長老達は、今か今かと『その瞬間』を待ち望んでいた。


そして、グニュッとクリトリスを摘まれた瞬間、リンはついに『潮』を吹いた。



「おーおー、出おった、出おった。処女のくせに大量に出しおったわ。」

「これは見事な『潮吹き』じゃ。」

「ほっ、ほっ、ほっ・・・・クリトリスを弄ればまだまだ出しおるぞ。ほれ、我慢せずに好きなだけ潮を吹きなさい。」

「ああァん・・・やぁ・・・出る、漏れる・・・・もうヤダ・・・なに、これっ・・止めてぇぇ・・・ああ・・っ」

弧を描いて飛び散った奔流を出し切っても、リンは肉芯を弄られるとチョロチョロと淫液を零していた。

縛られて動けない身体は面白いほどビクンビクンと跳ね、その度に土で踏み固められた床には幾つもの愛液のシミが出来上がる。


「止める事は許されんぞ・・・お前さんの身体はこうして潮を吹くごとに穢れを落とし清められていくのじゃ。そして女王様の産み落とされる卵を宿すのに相応しい身体になるのじゃ。」

「そうじゃ、そうじゃ。そのためにワシらが三日三晩かけてお前さんから潮を吹かせ続けるんじゃ。」

「よがり狂うほど気持ちのいい三日間じゃぞ・・ふふ、報酬としてワシらはお前さんのマン汁を飲み放題じゃ。この老いぼれ達に沢山マン汁を飲ませておくれ・・・」

トロトロと愛液を垂れ流すリンの膣孔に、指を入れては絡め取った粘液を口に運んで舐める長老達。

まるで杯でも交わすように、または、甘い蜜を食するように・・・・・

長老達の指が何本も出たり入ったりを繰り返しては、指に付いたリンの愛液を美味しそうに舐めていた。

その一方で、リンは指を入れられる度にビクビクと反応し、奪われていく愛液を呆然と眺めているだけだった。

ただ、今のリンが理解出来るのは、こんな屈辱的な行為が三日三晩続くのだという真実だけ・・・・

その事を思い悲観的になったリンは、そっと静かに涙を流す。


そんなリンに気付きもしない長老達は、マン汁の量が少なくなってきたと不満を言い合うと、再びリンに潮を吹かせるためクリトリスを弄り出すのだった。




*****

『発情の部屋』、終わりです。

次は『産卵の部屋』に続きます。


アリの巣って、沢山の小部屋から成り立っているので、それを元にリンは様々な部屋に移動させられ犯される・・・っていう設定なんです。

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