官能小説

□恋しくて…F
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浣腸液によって強制的に排泄した後の身体はジンジンと痺れ、頭も朦朧としていた。

それでも、早くトイレを済ませないと、男達に何をされるか分かったものではいから、私は身体を引きずる様にしてトイレから出た。

「クルミちゃーん、トイレ終ったぁ?」

「早くこっちにおいで。今度は此処に座って気持ちイイコト一杯しようね〜」

トイレから出てきた私に向かい手招きする男達。

その男達が取り囲み、私を誘う場所には一台の椅子のような物が設置されている。

椅子といっても、それは産婦人科などで使われている診察台だ。

座れるようにはなっているが、左右に足を乗せる台が備え付けられ、そこに足を乗せれば必然的に足を開くようになっていて、陰部を診察しやすくする。

しかし、病院ではなく、いかがわしいラブホテルにあるのなら、この台は診察するためのものではく、陰部を強制的に開かせSMプレイを楽しむための淫具にすぎない。

 そして、それに、座るのは『私』。

 分かりきっていることだ。


「おトイレ我慢して、出すモン出してスッキリした所で、張り切って『潮吹き』しような?クルミちゃん。」

「そうそう、俺達が心を込めて、クルミちゃんのおまんこからドピュドピュ潮を吹かせてやっからな!」

高らかなで下品な笑い声の中、私は男達の手で強引に診察台へと座らされる。

いや、座らされる・・と言うよりは、台の上に寝転ばされて両手首を頭の上で縛られるのだから拘束されている状態だった。

その上、ご丁寧にも左右に開いた足も台の上で縛られる。

いつもの事ながら、私は自由を奪われ、陰部を晒すというお決まりの格好で男達の陵辱を待つのだ。


「・・・おまんこ、ヒクヒクしてる。期待してるんだね。」

「もう散々チンポしゃぶってお漏らしまでしたからトロットロのトロマンになってるな。これなら余裕で潮吹き出来るんじゃね?」

台に縛られて、開いた足の向こうでにやついた顔の男達が見える。

その男達の手には、見るもおぞましい淫具の数々が握られていた。

それは大きさが幼児の腕程もありそうな巨大なバイブ。

そのバイブは凶暴性を表すかのような醜悪な赤黒い色をしていて、とうてい自分の陰部に収まるとは思えないような代物だった。

さらに先端部分の造りは実際の尿道口のような窪みがあり、竿の部分にも、リアルに血管を模した造形が施されている。


「いや・・・玩具は・・・やだ・・・」

無駄と知りつつも、私は淫具での責めに恐れおののき許しを乞う。

「ダメダメ。クルミちゃんは潮吹き初心者なんだから玩具の威力を借りなきゃ。」

「嫌がるのは最初だけだって。ほら、見てみなよ、この玩具。ディルドにクリ攻めが付いてるからおまんことクリを同時に苛められちゃうんだぜ?」

手にした淫具を見せ付ける男。

それには、男の説明通りにバイブの横からクリトリスを責めるための突起物が取り付けられている。

自分を犯す男達にイかされるのも悔しいが、無機質な玩具で無理矢理イかされるのは、もっと悔しくて、惨めだ。

でも、そんな私の屈辱と苦悩など、男達は微塵にも感じていないだろう。

驚愕に見開かれた瞳が、見る見る絶望の色を濃くしていくのが、自分でも分かった。

そのいたたまれない私の表情を目にして、男は嬉々とした様子で残酷な行為を始めた。


「は〜い。じゃあ、おまんこに玩具挿入〜。蕩けたおまんこで上手におしゃぶりしようね〜」

「きゃあぁっ!!?」

いきなりバイブを膣に挿入され、身体は強張りビクビクと痙攣を起す。

しかし、陵辱に慣れきった膣穴は、嫌がる私の意志と反対に、すんなりとバイブを受け入れぬかるんだ膣壁を蠢かせて咥え込んでしまう。

「うわ、いやらしいおまんこ。ヨダレ垂らしてバイブを喰ってるよ。」

「んじゃ、この膨らんだクリも苛めてやろうぜ・・・」

その一言が終るや否や、『カチッ』とスイッチの入る音がした。


―――ヴヴヴヴッ…


その瞬間、バイブ全体が激しく振動し、私の膣穴とクリトリスを刺激し始める。


「ひいっ、ひいい!!」

「おおっ、クルミちゃんの嬉しそうな声!!よっぽど気持ちイイんだなぁ」

「身体をくねらせちゃって・・・ん〜?もっと奥がいいのかな〜ほらほら、クリもグリグリしてあげる。」

悲鳴を上げる私を無視して、男達の玩具責めは続く。

「欲張りで淫乱なクルミちゃんに、もうひとつプレゼントだよ!ほら、『アナル・パール』。これでお尻の穴も弄ってあげるからね。クルミちゃんは穴っていう穴を全部犯されるのが好きだもんね。」

大小のボールが連なるステック状の棒は、アナル専用の淫具。

すでに膣穴へバイブが入っている私の陰部に向けて、男は躊躇う事無くアナルパールを押し込んでくる。

「いやあぁ・・あぁ・・・お尻、壊れちゃううぅ・・・・おまんこ・・・まんこも・・・ひいいぃ・・イぐうぅっ!」

ヴヴッ、と鳴るバイブ音と合わさり、ヌチャヌチャと粘膜を掻き回される音が鳴る。

二つの穴と、敏感なクリトリスの3点を同時に責められては、快感を感じるどころではない。

こんなのは、拷問だ。


「すげぇ量のマン汁が垂れ流しだな・・・クリも真っ赤に充血してでかくなってきたし・・・そろそろ、吹くんじゃね?潮。」

「ん〜そうだなぁ・・・AVビデオみたいにドピューって飛ばして欲しいよな。」

「一度潮吹きしちまえば、後は簡単に吹いてくれるんだろ?俺、クルミちゃんのおまんこにチンポ突っ込みながら潮吹きして貰うのが夢なんだ〜ぜってー、気持ちイイよな、アレ。」

男達は淫具で私の陰部を弄り倒し、今か今かと潮吹きの瞬間を待ち望んでいた。

陰部の割れ目の周りにある媚肉さえも巻き込みそうな勢いで、ヌッポヌッポと、ひっきりなしにバイブが出入りして、その度に、膣とクリトリスが擦り上げられる。

お尻にいたっては、アナルパールで腸壁をゴリゴリと押し付けられていて、それこそ本当に腸が破れそうだ。


―――こんな、乱暴にされたら・・・本当に、壊れちゃう・・・


淫具での責め苦の中、私は、自分が壊れるんじゃないかと、朦朧とする意識で人事のように思っていた。

しばらくは、男達も執拗に玩具で私を嬲り、どこをどうすれば私が身悶え、痙攣するかを試しては笑っていた。

しかし、いっこうに潮吹きをしない私に焦れたのか、今度は指で直接陰部を弄り出してくる。


「これだけマン汁垂れ流してんのに、潮吹かねぇのな。」

「やっぱ、玩具より、指の方がいいんじゃね?こーしてさぁ、指を三本くらいおまんこにブッ挿して、グチュグチュに掻き回すんだよ・・・お前はクリを弄ってろよ。」

「じゃ、俺はアナル責めを続行ね。」

愛液がまとわりつく淫具を捨て、男達は指で私の陰部を陵辱する。


 無茶苦茶におまんこを掻き回す男。

 痛いほどにクリトリスを弄繰り回す男。

 気持ち悪い笑みを浮かべアナルを犯す男。


どいつも、こいつも・・・・


何でもかんでも好き勝手にすりゃ、女は気持ちよがって身悶えるとでも思っているのか?


強姦されて、『嫌がるのは最初だけ。その内に自分からおねだりする。』なんて、アダルトビデオの見すぎだ。

全然感じない。

ちっとも、気持ちよくない。

所詮、こいつらは『素人』なんだ。


犯されていくうちに、淫乱と化した私の身体は、こんな男達の陳腐な愛撫や、AVの真似事のしか出来ない陵辱では満足出来なくなっていた。


・・・ねぇ?何時からだと思う?


 私が、『本当の私』に目覚めたのは。




 だから、本当の私から。

 アンタ達に引導を渡してあげる。



 これで、最後よ。




 「――――ヘタクソ。そんなのでイけるワケないじゃん。」



その途端、男達の動きがピタリと止まり、その場の空気さえ流れを止めた。
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