官能小説
□クリスマス・キス
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―――今宵はクリスマス・イブ。
どんな願い事をする?
きっと、どんな願い事だって叶うよ?
信じて、いればね―――
町中が煌びやかな明かりを灯し、通りを歩く人達は聖なる夜を祝っていた。
友達同士で、家族で、恋人で。
それぞれが、それぞれに、大切な人と過ごす特別な聖夜。
それなのに、『セリ』は1人きりだった。
一緒に遊べる女友達だっているけれど、やっぱりクリスマス・イブには恋人と過ごしたい。
だけど、その恋人は遠く離れた場所に居て、会えないのだ。
セリはすれ違う恋人達を羨ましげに見送りながら、足早に家路を行く。
親元から離れ、一人暮らしのワンルームマンションに帰っても誰も待っている筈もなく、セリは明かりを点けるとすぐに暖房で部屋を温めた。
セリが想いを寄せる恋人の『まぁくん』は、10月の終わりのハロウィンの日に会ってから、それっきり会っていない。
仕事の都合で地元を離れたまぁクンとは遠距離恋愛が続いている。
そのまぁクンは、最後の別れ際に『聖なる夜には願い事が叶うよ。』なんて訳の分からない事を言っていた。
「・・・・願い事・・・なんて・・・サンタさんでも来るって言いたいの?」
セリにはこれといって願い事なんてなければ、夢みる乙女みたいにサンタを信じたりもしない。
願うのは・・・・『まぁくんに会いたい』って事だけ。
寂しい心を閉ざすように、セリは部屋の扉に鍵を掛けた。
それから、数分後の事。
1人部屋の静寂を紛らわせる為だけに付けていたテレビの音量に混ざって、玄関から呼び鈴が鳴る。
夜はもう7時を回っていて、こんな時間に誰だろうと思いつつ、セリは突然の訪問者をドアスコープ越しに確認する。
「・・・どちら様、ですか?」
「花屋です。相沢セリ様にお花をお届けに来ました。」
ドアの向こうに居る花屋だという若い男は目深に帽子を被って顔は見えないが、確かに花を抱えて佇んでいた。
『花・・・?もしかして、まぁくんが?』
花の贈り物と聞いて、真っ先に思い当たるのは恋人のまぁくんしかいなかった。
それに、クリスマスには願いが叶う・・・なんて意味深な事を口にしていたのだから尚更。
セリはまぁくんがクリスマスに花を贈ってくれたのだと確信し、笑顔でドアを開けた。
―――しかし、ドアを開けた途端、セリの笑顔は消える。
「きゃあっ!!?」
色とりどりの花束が投げつけられ、花びらが舞う・・・
その乱舞する花びらに包まれ、セリは花屋の男によって廊下に押し倒されたのだ。
「やだっ!!何するの!?離してっ、やぁ・・」
「怪我したくなけりゃ、大人しくしてろよ」
うつ伏せに倒されてから、すぐにタオルのような布で目隠しされてしまい男の顔は見れなかった。
しかも、マスクまでしているくぐもった低い男の声が、更にセリの恐怖心を煽る。
真っ暗な視界の中、セリはむせ返るような花の香りに包まれ男に圧し掛かられていた。
「イブに1人だなんて、寂しいだろ?俺が慰めてやっからな・・・・」
「んんっ・・・・んぅ!?」
押し入った男の目的は、『強姦』だ。
セリは身体をまさぐられながら、男に服を剥ぎ取られ、これから自分が何をされるのか悟った。
「廊下だから寒いだろ?でも・・・こうして乳首を廊下の床に転がすと・・・ひんやりして気持ちいいんじゃね?」
「ひぅっ!!」
両手を後ろに縛られて、目隠しを取る事も出来ず、呆気なく乳房が露出し、冷たい床に乳首が押し付けられた。
「おっぱい・・・柔らかくて温かいな。揉まれるのと、舐められるの・・・どっちが感じるタイプ?」
「し・・・知らない・・・やめて・・・・」
恐怖から抵抗する気力は微塵も無くて、セリは嫌々と駄々をこねるように首を横に振るだけだった。
後ろから馬乗りになって乳房を揉みしだいていた男は、セリが抵抗しない事に気を良くしたのか行動は大胆になり、今度はセリの股間へと陵辱の手を伸ばす。
「さて・・・おまんこの具合はどうかな?おまんこも温かい・・・・おっ、濡れてるじゃん。レイプされても感じちゃうんだね?」
「やぁんっ・・・そんなトコ、触らないで・・・ぁ・・・あぁ!?」
・・・中指だろうか?
長い指がセリの秘所の割れ目をなぞり、柔らかな肉の谷間に隠れていた肉粒を暴いて弄くり出す。
コリコリ…、と指の腹で円を描くようにこね回されていく内に、冷たい床は上昇する体温によって暖められ、陰部もじんわりと濡れて湿り気を帯びていく。
「へへ・・・床にまでマン汁が垂れそうなくらい濡れ濡れだぜ?恥かしいヤツだな。」
指でクリトリスを弄れば弄るほどジワジワと愛液を滲ませる陰部に喜び、男は楽しそうにセリの性感帯を責め続けた。
クリトリスだけの執拗な攻めは、女として辛い・・・・
敏感なクリトリスを弄られた結果、セリは女の悲しい性により、陵辱者に屈してしまう。
犯されているのに、身体は無情にも快感に反応を示し、膣の奥が疼き出すのだ。
・・・欲しい。たまらなく、欲しい――
濡れて蠢く膣穴をグチャグチャに掻き回して・・・ヒクヒクと戦慄く肉壁を削ぎ取るほどに擦って欲しい。
「・・・・なぁ、どうして欲しい?上手におねだり出来ればアンタの願いを叶えてやるぜ?」
―――さぁ、願い事を言ってごらん。
セリの肌を撫で回し、耳元で囁く男の言葉がセリを誘惑する。
「あ・・・クリ・・・弄るだけじゃ、やだ・・・おまんこの穴・・・穴に、その指・・・入れて・・・いっぱい、いっぱい、クチュクチュって・・・シテ・・・」
快感という海に溺れ、セリは藁をも縋る思いで男の思惑に誘われた。
顔も見えない相手にする淫らな欲求は、どこか甘い響きでセリの胸を締め付ける。
これが、禁断の甘い誘惑ってものなのだろうか?
自分の行為に後ろめたさを感じながらも、セリは男に向かい脚を開き、その濡れてテラテラと輝く陰部を晒した。
「すげ・・・おまんこ、濡れ濡れじゃん。いっつもこーなの?」
「わかん・・・ない・・・自分じゃ・・・見えないもん」
秘所への愛撫を待ち望んで脚を開くセリに、男は『見えなくても触れば分かるじゃん。触ってみろよ』と言い放ち、両手の拘束を解くと、セリ自ら陰部を触るように指示する。
「自分で触って、もっと濡らして・・・そんでもっておまんこを拡げて中身を見せろよ。そしたらお望みどおり可愛がってやる。」
「ああ・・・ぁ、ん・・・・恥かしい・・・」
目隠しをしている要因も手伝い、セリは男に言われるまま自分で陰部を弄り始めた。
「はぁ・・・あぁっ、あ・・・濡れてる・・・私のおまんこ・・・ビチャビチャだよ・・ん、ふぁあ・・・」
「そうそう・・・そのまま膨らんだクリトリスを爪で引っ掻くみたいに弄るんだ。痛いくらいの方が気持ちイイだろ?いいぞ、割れ目からマン汁が垂れてきて・・・やらしい穴が開き始めてる・・・」
自分で自分の性器を弄るセリの股間を食い入るように眺め、男はその痴態の一部始終を口出してセリの羞恥を煽る。
しかし、男に言われずとも、セリ自身は自分の状態が分かりきっていた。
クリトリスを弄れば、その膨らみを指先で感じ取れたし、太腿の内側を伝う愛液の感触が生々しかった。
膣穴の左右に存在する二枚の肉ビラも愛液で濡れて痙攣を起しジワジワと開いていく・・・
そして、ついに我慢出来なくなった、セリは両手の中指を膣穴に挿入すると、そのままパックリと開き、膣穴の血肉を外気に晒した。
「キレイなピンク色のおまんこじゃん・・・処女みてーな色・・・だけど、処女じゃねぇよな?」
「ん・・・処女じゃない・・・だから、いいよ・・・・このおまんこにオチンチン、挿れても・・・」
男が自分の膣穴にペニスを挿入したくなるように・・・・
セリは冷たい床の上で艶かしく腰をくねらせては、自分の指で開いた陰部を見せつけ男を誘惑する。
その姿は、まさしく欲情した『メス』。
「んじゃ、ご要望にお応えして・・・俺のちんぽを、その淫乱おまんこに嵌めてやるよ」
荒くなった男の息と共に、衣擦れがした後、チャックを下ろすジー…という音が続く。
目隠しをしていて目の前の光景が見えないセリだったが、男がズボンの中からペニスを取り出し、セリの陰部に迫っている事は手に取るように分かった。
ぽかりと空いた膣穴を埋め尽くして欲しくて疼いていた膣の中に、やっと、与えられる質感。
「ああぁんっ!!すご・・・おっきぃ・・・ああぁあ・・・おまんこにっ、オチンチンがあぁっ!」
ズボッという音が鳴るほど、男のペニスがセリの膣穴に突き刺さり、エラの張った亀頭部分が肉壁を押し広げるとすぐに激しい抜き差しが始まる。
ヌッチャ、ヌッチャ、と・・・・
柔らかで敏感な子宮の粘膜を捏ね回し、強靭で堅いペニスが出入りする淫猥な音がセリの鼓膜をも犯していく。
自分は今、男性器で身体の中心を貫かれ、男とひとつになっている――
男のペニスは矢じりの如くセリの身体に突き刺さり、ちょっとやそっとではもう抜けないだろう。
―――熱く、粘る白濁とした精液をセリの体内に吐き出すまでは・・・
気持ちイイ。
気持ちよくて、愛しい。
だから、絶頂を迎える瞬間は、ちゃんと見届けてあげたい。
だから・・・・ねぇ、お願い。
「目隠し・・・・取っていい?『まぁくん』」
――まぁくんが、私の身体で気持ちよくイっちゃうトコロ、ちゃんと見たいの。