夢の旅に続く道
□宣言
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「もう、ユーリったらまた怪我をして!」
「わりぃな、いつも」
ユーリの元に駆け寄るピンクの姿
エステル
あたしは彼女の声で、
時々本に集中できなくなる
そう、ユーリと楽しそうに会話をする
彼女の声に、嫉妬してる。
あたしがあいつを好きだって気付いたのは
ついこの間。
「リタは、本当にユーリが好きなのね」
ジュディスに言われたこのひとことで。
最初は思った
はぁ?あたしが?
でも、思い返せば返すほど
思い知らされた
あいつで頭がいっぱいなんだ、って。
そんなユーリの傍にいつもいるのは
あの子。
エステリーゼだった
どうせ、素直になれないあたしなんて
あいつの眼中にないわ
それに、今まさに頭を撫でられてる
エステルだって、嬉しそう
きっとあいつのこと…………