夢の旅に続く道
□宣言
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「どうした?湿気た面して」
「……なんでもないわよ」
ほら、こうやっていつも
あんたの好意を無碍にするのよ、
あたしは。
「なんか隠してるだろ」
追求なんてしないで。
あたしはコレを抑えるので
必死なんだから。
「なんでもないってば。
あたしなんかよりエステルといたら?」
早く逃げたくて、
ユーリを突き放して走った。
木の影に隠れる
あたし、やっぱりエステルみたいに
素直になれないわ
きっと軽蔑された
あれ?雨?
頬に何かが伝う
やだ、こんな時に………
気まずくて帰れないじゃない