イナズマ裏夢

□ここ、テストに出ます
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「んっ…く、ぅ……」

もう、どれだけ我慢をしているのだろう。
勃ちっぱなしの陰茎が苦しくて仕方ない。
けれど一向に由岐は私のそれには触れてこない。触れようともしない。

「ほら、風介?Xはいくつ?」
「あ…ぅ、さ、3……っ?」
「んー、惜しい。移行したら−になるから、この答えは−3だよ」

また、ハズレ。
何度これを繰り返したことだろう。


先刻、由岐は私に勉強会の話を持ちかけてきた。
それはこちらにとって願ってもないことで、何も考えずにOKをしたらこれだ。

いきなり何の前触れもなく私の胸の突起を弄くってきた由岐。
…不意の快感に、私はいとも簡単に勃起させられてしまう。
それからやわやわと下半身のそれを揉み込まれ、興奮してしまったところをそのまま放置。
そして今に至る。

これは手っ取り早く覚えるのに適したやり方らしいが…そうは思えない。

辛くて集中できないし、何よりこんな状態で焦らされているのでは、気が狂ってしまいそうだ。

問題に答えればイかせてくれるらしいが、その問題が解けないのだから困ったものだ。

「じゃあ、次ね」

そんな私の気も知らずに、彼女は次の問題を探す。

「んぅっ…由岐、も…頼むからっ…い、イかせてくれ……っ!」
「ダメだよ。ほら、次はこれ」

何度ねだっても、軽くあしらわれるだけ。
もうそろそろ理解してきた。

最初に言われたように、快感を与えてもらうには、出された問題を解くしか、他に方法はないのだ。

半場諦めて教科書に目を向けると、そこには難しそうな文字の羅列。
ゆっくりとそれに目を通す。

「…分かった?」
「…ん、……っ」

…分からない。正直、私はあまり勉強は好きではないんだ。いくら由岐の教え方が上手いからといって、そう簡単に解けるはずがないではないか。

「…もう、ほら…」

柔らかい彼女の匂いが鼻を掠める。
それだけで、焦らされて敏感になった身体は跳ね上がってしまう。

「ここでも移行は必要なの。すると、これは−に変わるから……どうなる?」

回らない頭を必死に回転させ、正確な答えを探す。…ダメだ、身体に力が入らない。腰がゾクゾクする…。

「おっと…」

我慢の限界でふらりと倒れた私を、由岐は優しく抱き止めてくれた。

「う…あ……」
「…仕方ないなあ」

そして、彼女は小さく苦笑をしながらも、私の身体を自分の正面に引き寄せて抱きしめる。
そして、待ち望んだ彼女の細い指が、下半身、いや、…後孔に持っていかれた。

「っひ!」

いきなり二本の指をアナルへと挿し込まれ、私は悲鳴にも似た短い喘ぎを漏らす。

慣らしてもいないのに、…痛いには痛いが、すんなりと私の中へ入っていく由岐の指。

痛い、よりも気持ちいい、が勝る感情を抑えきれず、私は由岐に抱きついた。

「うあっ…く、由岐、そん、な…か、掻き回すなッ…!」

微塵の遠慮もなく、陰茎から滴り落ちてきた先走りを潤滑油にして出し入れされる彼女の細い指。
その例えようのない快楽に、私には声を抑えることが精一杯だった。

「…男性器は、性的に興奮すると…大脳辺縁系や視床下部が命令を発し、陰茎の勃起症状が起こります」

突然、突拍子もなくそんなことを言い出した由岐に驚きながらも、何も言わずにされるがままになる。

前の方も擦ってほしくて腰を前後に動かすが、彼女はまだそこには触れてくれない。

「更に興奮が高まると、尿道内に粘液が分泌されます……こんな風にね」
「ぁ…んぅっ…!」

くりっ、と欲しかった先端部への刺激を施され、つい甘い声が漏れてしまった。

「へ、変なことっ…言うなっ…!」
「これも勉強のうち。覚えてね?ちなみにこれは、風介の好きな前立腺の下にある、尿道球腺から分泌されるんだよ」
「だっ…誰が、前立腺が好き……ひっ、ひああぁっ!?」

言ったそばから前立腺を突かれ、またもや声が我慢できなくなる。

そして前後に与えられる快楽に、突然襲ってきた吐精感。

「う、あっ…由岐、もうっ……!」
「…いいよ、勉強はここまでね」

そう言って彼女は、私のアナルに入れた指を更に奥へ突き上げ、加えて強弱をつけて激しく前を扱きあげた。

「ひっ…く、んぁ、ああぁっ!!」

快感に耐えられず、私は彼女の手に精を吐き出した。彼女はそれを妖艶に舐めとる。

私が疲れはててしまったのを確認すると、由岐は勝ち誇ったように笑った。



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