イナズマ裏夢

□ツンデレ注意報!
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「言わなきゃ分かんないよ」
「…っ、アホ神崎…!」

…さっきから馬鹿とかアホとか、罵倒されてばっかりなんですけど。

私は望み通りに色々としてあげているのだから、そんなことを言われるのは心外なことこの上ない。

「じゃあ知らない。そんな我が儘な子には何もしてあげない」
「やっ…!」

本気だよ、と付け足して身体を起こしベッドから降りると、佐久間はなんとか私を呼び止めようと口を開閉させる。

さて、私をその気にさせてくれるのかな?

「…っ、…」

足を擦り合わせて、どうにか快感に耐えようとするその表情がたまらなくそそる。

…早く言ってしまえば楽になれるのに。

「……神崎っ……」
「なぁに?」

私がそう返すも、佐久間はただ物欲しそうな目でこちらを見つめてくるだけ。

それじゃあまだ不合格だ。

何も行動を起こさない私の意図に気付いたのか、彼はまた視線をそらす。
そして再び、言葉を探しにかかっていた。

「……ぁ、その、……ん…し、下…も……その、………馬鹿っ!」

…まあ、単語はもっと卑猥なものが欲しかったが、恥じらう姿が可愛らしいのでもうギリギリ合格にしてあげよう。

小さく息をついて、私は佐久間の下半身へ手をかけた。

「ぁあ…んっ…ぅ、そこ…ぉっ!」

服の上からだというのに、随分と感度の良いものだ。艶かしい声が部屋に反響する。

先程までの躊躇いもどこへやら、今は腰を私の手に押し付けるように振って、ぎゅっと抱き着いてきて。

淫乱だなぁとか思いつつも、それを口に出したりはしない。
まだ彼との行為は二回目なのだ、優しくしてやらなければ。

「ひっ、ん!や…ぁ、直接っ…!」

濡れた性器が下着の布地と擦り合うのがもどかしいのか、直接との願いが出た。

ああ…可愛い、凄く苛めたい。このまま…意地悪をして、下着の中にイかせたい。

そうすれば彼はどんな反応をするだろう。
悔し泣きをするだろうか。それとも、ただイッた解放感に酔いしれてそれどころではないだろうか。

それを考えると、もう我慢は利かなかった。優しくしてやらなければなんて考えが、一気にどこかへ吹っ飛ぶ。

私は佐久間のそれを、強く握った。

「ぁああっ、いやっ、だめ…!イクっ、イクぅっ!!」
「あはは、ズボンの中で?」
「んぁ…もう、脱がせ、ぁあイクっ!」

ビクビクと身体を痙攣させながら、佐久間はそのままズボンの中へ欲を吐き出した。

「…ぅん、ぁ…中に……!」

まだ精子が出続けているのだろう、目が虚ろで…小さく声が漏れている。
頬を真っ赤に染めるその初々しさが本当にたまらない。……変態だな、私も。

「ぁ、…んっ、ぁああっ……」

最後に一際大きく身体を跳ねさせ、絶頂を終える。脱力して肩で息をしているところを見ると、相当の体力を消費したらしい。

ふと彼の下半身に目を向けると、ズボンの中心に染みができていた。

あーあ、どう言い訳させよう。
…まあ明日の洗濯当番は私だし、いっか。

次回からはもっと色々なことをするのだ、それくらいは覚悟しておかなければ。

…その前に今回の後処理だな、うん。







「…神崎…」
「ん?どうしたの?」
「……服、貸してくれ」
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