イナズマ裏夢
□優しくが基本方針です。
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「由岐さん!明日から一週間、…えっ…え、えっちなこと、禁止です!」
「……へ?」
ちょっと待て拓人くん、それは私にくたばれと言っているのか?ん?
「だ、だから絶対に、俺に触ったりしないでください!」
「ど、どうして?」
ちょ、ちょっと待ってよ!毎日のように訪ねてくるのは拓人くんなんだから、そこはちょっと譲歩を……
っていうか、いい大人が中学生相手に欲情してるのは犯罪っぽいから私はいつも必死に我慢してるのに…!
本当、私の努力を嘲笑うかのように毎日訪ねて来るんだから、もう確信犯かとすら思っちゃうよ!
「…明日から、テスト期間なんです!」
……そうだ、この子はこういう子だった。
ちくしょー真面目すぎる!!気を抜いたっていいんだよ!!主にそういうことで!!
「……でも私、拓人くんと二人っきりでいたら即欲情するよ?」
「っ、我慢してくださいっ!!」
…っていやいやいや、それは理不尽だよ!?
来るの!?テスト期間中でも来ちゃうの!?いや私は嬉しいけど私の理性が崩壊寸前。
「むう…そんなに襲われたくないなら、来なきゃいいじゃない!」
「えっ…あ、それは……」
えっ何その顔可愛い。……って駄目だ!!この間も秋ちゃんの親戚くんに手ぇ出して反省したところじゃないか…!!
し、締まりのない大人と思われてしまう!!
いや、常に拓人くんに欲情してる私が何を今更って感じだけど!!
それはそれ、これはこれ!!
「?…それは……何?」
「……嫌、です。…だって、由岐さんに…会えないじゃないですか……」
我慢させてごめんね理性。壊れていいよ。
「あああっ、可愛い拓人くんっ!!」
「!?ちょっ、ダメですってば!!」
ごめんそれは人間の煩悩を作り出した人に言ってあげて。
ぎゅっと抱きしめると彼は慌てふためきながら私を引き離そうとしてくる。
その仕草が更に私を煽るんだ!!
「んっ、もう!!由岐さんっ!!」
「……あれ、明日からってことは、今日はOKなわけですか?」
「……っ!!」
拓人くんの表情を見るためにちょっと私の身体から彼を引き離すと、案の定顔を真っ赤にしていた。可愛い。
……っていうか、え?図星?
明日からは出来ないから今日はしてほしい、って意味だったの?
え、マジで?そんなデレ期あっていいの?
何この子超可愛い。凄く可愛い!!
これだから思春期少年食いはやめられない!
…あれ、なんか私婚期を逃したオバサンみた……やめよう、シャレになんない。
…と、とにかく、私の理性はもう完全に崩壊した。これからは本能の出番である。
「…ねえ拓人くん、シよっか?」
とびきり甘い声でそう囁けば、びくりと跳ねる彼の身体。…初すぎ。
「……今日、だけですからね…!」
思春期万歳!!…あれ、これこの間も言ったような気がする。
とりあえずお許しが出たので、私はベッドに仰向けに寝転んで、それから彼を私の上に跨がらせた。所謂騎乗位……いや、ちょっと違うか。
「ね、ちゃんとこっち見て?」
「…っ、む、無理です…!!」
うむう、反抗期か。
まあいいや、これからたっぷり可愛い顔、見せてもらうから。
かぷりと耳を甘く噛む。舌を使ってそこを犯していくと、ぐちゅりという唾液の音が部屋に響いた。
それを聞いた瞬間に、彼は肩を震わせる。
「拓人くん、耳…好きだったよね」
「ぁうっ、やめ…!」
その声も可愛い。
しかも…耳しか愛撫してないのに、もう我慢できなくなったのか。
「…足に、硬いの当たってるんだけど」
そう続けると、顔も体も火が出そうなほど真っ赤にして、拓人くんは私の足に擦り付けるように動かしていた腰を浮かせた。
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