イナズマ裏夢

□sex education!
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バタバタバタバタ。頭上に落ちる、おおよそ雨粒とは言い難いような轟音にため息が漏れる。「…すみません、わざわざ送ってもらったのに」騒がしい沈黙にそう落とすと、ルームミラー越しの彼女は大丈夫だよ、とその声音に優しさを滲ませた。自身の前髪に伝う水滴が車内に落ちていく様にひどく居た堪れない気持ちがわいて、身体を縮こめる。そんなことで今更どうにかなるとも思えないくらいには、シートベルトの内側では雨水を大量に吸収した制服が、尻に敷いたバスタオルを未だに濡らしていた。

ワイパーが見えなくなるくらい、信号機の鈍い赤と対向車のライトがフロントガラスを埋める。ハンドルを握る彼女の機嫌は読めない。気まずい騒音の中、水溜りをかき分ける音が止んだ。まだ雨音の余韻が残る耳に、水を含むタイヤの滑りの悪い音とバックブザーがやけに大きく響く。「霧野くん、着いたよ」神崎さんの柔い声が、エンジン音をかき消した。

彼女に呼び止められ車に乗せてもらったのは、どしゃ降りの中全力疾走で雷門中の校門を出ようとしていたときだった。急な雨に傘も持っていなかった俺を、幼馴染の知り合いの女性は家まで送ってくれると言うのだ。「視界も悪いし、走ったら危ないよ」と笑う彼女とは、これが初めての会話だった。

しかし、その道中俺は自らの鞄の中、いつもの場所に自宅の鍵がないことに気がつく。今夜は両親共に不在で、絶対に鍵を忘れるなと朝方再三注意をされていたにも関わらずそれはおそらく自宅玄関の靴箱の上。分かった分かってる、としつこい母親をあしらいながら朝食をかきこんだ自分を今更ながら殴ってやりたい。頭を抱える俺に、彼女は、神崎さんは可笑しそうに笑って、「うちにおいで」と車を発進させたのだ。

「あの…本当に、いいんですか」
「え?いいよ、遠慮しないで。知らない女の家に連れ込まれるなんて不安かもしれないけど」
「そ、それは全然!神童から…神崎さんのことは、伺っていますし」
「そうなの?拓人くん、わたしのことどんな風に話すの?」
「え…あの、…し、信頼できる人、だと」
「だいぶ濁したね…その話はまた本人から聞くことにするよ」
「…………」
「どうぞ。ちょっと待っててね」

がちゃんがちゃん、今しがた閉まったばかりのドアの上下の鍵を早急に閉め、神崎さんはぱたぱたと廊下を進む。広く掃除の行き届いた玄関にぐちゃりと雨粒が滴った。罪悪感に押し潰されそうだ。「はい!荷物は玄関に置いて、そのままお風呂場行こっか」玄関に敷かれたバスタオルの上に荷物を載せ、靴下が廊下に水滴を落としていく心苦しさに耐え、促されるがまま浴室へ。「制服、軽く洗濯するからカゴに入れておいてね。シャツや下着は洗濯機で、着替えはこれ使って」差し出され棚に置かれたのは、明らかに彼女のものではない男物の服。どきりとした。けれどよく見るとそれは俺くらいの歳の男が着るような少し子供らしい服のようにも見える。もしかしたら神童や、天馬とも仲がいいようだし、そのうちの誰かの私物なのかもしれない。って、いや、神童や天馬の服を彼女が持っているってどんな状況だ。

胸の内に悶々と疑問が渦を巻くが、その答えを俺が知る理由は何もない。腑に落ちないが昔の彼女の私服だと思っておこう、と思う。「しっかりあったまってね」ぱたん、と脱衣所から出て行く彼女を見送り、言われた通りに制服を洗濯カゴに落としその他を洗濯機に放り込む。洗濯までしてもらうのは申し訳ないのだが、あまりに慣れた様子で世話を焼いてくれるものだから口を挟む間もなかった。ここは好意に甘えることにしよう。

横開きのドアの向こうにはブラウンを基調としたシャープなデザインの浴室。脱衣所の時点でちょっと思ってたけど広くないか?ここ本当に20代女性一人暮らしの浴室か?考えていても仕方ないし寒いので切り替えハンドルを捻りバスチェアに座ってシャワーを適温にし始めるが、謎の女性に疑問が尽きない。まあ、信頼できる女性ということは、神童たちの評価でなんとなく分かるけど。

40℃を超えたくらいのお湯で身体を洗い流し、そのまま首元を温めながらシャンプーを探す。と、それらしきボトルが並ぶ棚の上に、ピンク色の半透明な、でこぼことした樹脂の筒。シャワーを置いて興味本位で手に取ってみると存外それは柔らかく、あれだ、スライムをもう少し硬くしたような感触。その中には一本細い通り道、が、って、こ、これ、まさか。

反射的に手を離す。ぶにょん、と地面について少し跳ね上がったそれから思わず距離をとった。混乱状態のままこの物体が置かれていた空白の隣に目を向けるとそこにあるのはローションで、いや待てこれと並んで置いてあるってそういうことか!!?「おっ……おな、」オナホール。名前くらいは知っているが実物を見たのは初めてだ。い、いや、これ、そう、だよな。

落としてしまったそれを拾い上げて、今度はじっくりと観察をする。よく見るとその入り口らしき卑猥な樹脂の穴から続く線は貫通していない。そういうタイプのものなのか。み、見れば見るほどこの入り口の形が卑猥だ。思わず指を突っ込んでしまった。ぶにぶにとした柔い樹脂が指を埋めていく。「うっ…うわ、」シャワーの音に混じる自らの声が昂ぶっていることに気が付いた。これ、彼女の私物、なのか。なんで。なんのために。誰の、誰が、「神崎…さんが、これ、つ、使っ…?」あの、穏やかで誠実そうな神崎さんが、これを使うのか。この女性器のような入り口を、男根に差し込みながら、あの物柔らかな声に、意地悪く熱を込めて、「……っ!」頭の中に広がる妄想に、瞬きも忘れるほど熱中してしまっていた。当然気分はむらむらと籠ってくる。足の付け根に走った痺れのような張りにまずい、と思ったときには遅かった。

欲望に素直に勃ち上がった一物に深く息が漏れ出た。ちらりと手元の樹脂の筒を確認する。何度見てもこれはオナホ。指を入れて、抜いて、お湯を差し込んでを虚ろに繰り返す。ローションを手にとって蓋を開く。逆さにして握り込むとぶちゅ、とこれもまた卑猥な音がして居た堪れない。とろとろとローションがオナホの女性器を模した入り口に垂れ流していく。オナホをぎゅっと握るとそれが少し溢れてきた。ああくそなんでこれを使う準備を事務的にしてるんだ俺は!

ぐにぐにぐに。右手でオナホを握ったり捏ねたりしながら、左手の中で硬くなったそれをゆるゆると扱く。快感を与えるため、というよりは、この迷いと緊張を解して紛らわすためだった。「す…少し、だけ、だから」誰にともなく罪悪感への言い訳を呟いて、い、いざ、「霧野くんごめん!!あのねあの、そっそこにあの変なもの置いてないかなあの、ええっとあのねピンク色の…ごめんちょっと入るね!!」「あああああ゛あ゛っ!!!」思わず手に持っていたオナホを放り投げる。いや待て待て待て待ってくれ待ってくださいお願いします一生のお願いだから!!!

「ごめん!回収したらすぐに出て、」
「ごめんなさい!!!」
「えっ!?ご、ごめんなさい!!えっ!?え、ご、ごめんねえっと、そこにピンク、の…?」
「ちっ違うんですこれは、あの、き、興味本位で、ちょっとだけ、」
「あっ…」
「ごめんなさい!!!」
「い、いやいいんだよ、わ、忘れたわたしがそもそも悪いし…え、あ、ええーっと、か、回収に…来たん、だけど、……」
「は…はい…」
「………つ、使う?」
「だっ…大丈夫です………」

穴があるなら入りたい。神崎さんはこんな子供の裸見たところでなんとも思わないのかもしれないけど俺今全裸だし勃起してるしもう最悪だ。このとんでもない失態を引きずりながらこの家で一晩を過ごすのか?無理が過ぎるだろ野宿したい。ばたん、きゅっ、と浴室の扉が閉まる音がした。え?あれ?いやなんで出ていかないんだこの人。「あ、ごめん、寒いかなって…」いや頭から爆発を起こしそうなくらい羞恥で熱いです。じゃ、なくて。

俺が放り投げたオナホを拾い、ぐちゅ、と神崎さんはローションを鳴らす。彼女の動作のひとつひとつ、全部が俺を責め立てているようで視覚も聴覚も遮断してしまいたい。なのにそんな俺を虐めるように、神崎さんが俺の隣に座り込んだ。「…使ってみる?」その声はシャワーの音にかき消えそうだった。思わず顔を上げる。いま、なんて。「…ずるい聞き方をするね。使っても、いい?」心臓が跳ね上がる。緊張なのか、期待なのか、それとも単に肉欲が湧いた、のか。

騒ぐ心臓に掻き立てられるがまま、視線で頷く。神崎さんの腕が俺の肩に回って、濡れた身体を抱かれる。服濡れますよ、なんて、余裕はもう出てこない。「手、退けてもいい?」オナホを持ったその指が、絡むように俺の手の甲を撫で上げる。小指を少し引かれて、なんだか恋人同士がするような甘さの行為に融かされてしまいそうで。服が濡れるのも気にせず、俺を抱き竦めるように背中から手を回して神崎さんは右手で、驚きと緊張で少しだけ萎えてしまったその肉棒を擦る。「んん…ふぁ、」親指と人差し指で、根元から先端へ、漏れ出る先走りを促して絞り出すように、それから手のひらで、まだ皮を被ったままの先端を捻るように包み込んで、弄って、楽しげに弄ぶ。「んあぅ、んん…」その形を確かめるだけ、快感を与えようとするような扱き方でもないのに、すぐに硬度を取り戻していく素直すぎる息子に若干複雑な気持ちを抱きつつ、彼女の愛撫に身を委ねる。気持ちいい、というよりは心地がよくて、シャワーの跳ねる音に隠しながらも、喉に引っかかるような気持ち悪い声が抑えきれない。

ゆるゆると動いていた右手が止まった。心地よさに閉じていた目を渋々開けてその光景を確認すると、肉棒の根元を柔く掴み長い人差し指を添えて、神崎さんの右手は慣れた手つきでオナホに肉欲の塊を押し当てている。「痛かったら言ってね」ぬる、と、垂れ落ちてきたローションが俺の肉塊と共にその卑猥な口に割り込んだ。くぷ、と、いやらしい効果音が響いて、「う、ぁ、あっ…ああ…っ?」腰が浮き上がる。椅子から落ちそうになった身体を神崎さんに引き上げられ、ゆっくりと床に落とされる。先端の窪みまで、所謂亀頭を飲み込んだ樹脂材にまた、力が込められた。「っひぃ!?さ、さきっぽ、きもち…い、」ぬぷ、ぬぷ、ぬぷ。ゆっくりゆっくり、ローションが塗りたくられた壁をちんこが広げていく。でこぼことしているのにしっかりと肌に吸い付いてくるそれに亀頭を、裏筋を、カリを、竿を擦られながら。

「あっ!!?」そのとき凹凸の壁をかき分けていた肉棒の先端からずる、と、皮が引っかかって引きずられていく感触がした。無防備に晒された敏感な恥部はローションに浸され最奥部にたどり着く。なのに、そこから更に、奥へ進もうと、「ひっ!!神崎さんッ先、さきっぽ着いてるからっ、おく、おくに、され、たら、」ぎゅう、ぎゅうう。「んぁああッあっあッむりむりむり、さきっぽそんな、い、いじめたらッ、はぁ、あん…っ」過敏になったそこをぐちゅぐちゅと、きつく上下に搾られる。彼女の指が道を塞ぐ位置から一度引き抜かれたちんこはまたそのきつい搾り口を、自らの形を歪めながら進む。そして奥の奥までたどり着いた、のに、カリ首がどうしても彼女の指の向こうへ進みたがって、亀頭がオナホ最奥部の肉壁に押し潰される。形を変えたオナホが元に戻ろうと、吸い付くように剥けた亀頭を刺激する。「ぅあ、ア、〜〜ッ!!」あまりの快感に腰を引くが、陰湿な亀頭苛めのストロークは止まらない。それどころかやっとのことでカリ首が彼女の指の輪を抜けるとその先では神崎さんの左手でオナホ越しに包み込むようにそこを握り込まれてもう息をするタイミングも分からない。「と…トぶ、おかしく、なる、から、も、もうやめて、ちんこ、こ、こわれる、こわれるから、」力なく訴えるが神崎さんは手の動きを緩める気配はない。まずい、まずいこれは、本当に、ちんこが壊れる。

「あ、ひぃっ、やだ…やだ、も、わ、分かん、な、」
「大丈夫、壊れないよ」
「あぁああッ…!!む…むり、あ、あたま、おかしく、なる、」
「…なっていいよ、支えててあげる」
「ち、ちんここわれる…やばい、の、くる、」
「うん、精液びゅうってしたいね」
「いっいやぁ、いま、出たらとまんない、ぜったいとまんないから、むり、い、イッたら、」
「うん、イッたら、きっと気持ちいいよ。このまま射精できるようにしてあげるから、我慢、しちゃだめだよ」
「え、し、しごっ、しごくのむり、でっでるでるでるトぶ、いや、あ、あぁ、〜〜っああぁっあっ、あっ、出、」
「びゅー、して」

身体ががくんと仰け反った。射精してる、はずなのに、いつものひり出すような出方じゃない。ぶりゅぶりゅとしっかり精子の質量を保ったそれが尿道の肉壁を擦り暴れながら這い出てくる。次から次へと押し出される精液がいつまでもちんこの内壁を刺激してきて、「き、きもちよすぎるっ、しゃせぇ、とまん、ない…ッ」自ら何度も腰を打ち付ける。気持ちよすぎて意識トびそう。ぐりぐりとちんこを押し付けるだけの下手くそなストロークを続けている間も射精は止まらない。気分の方が先に落ち着いてきたくらいだ。「がんばったおちんちん、最後まで、ぴゅっぴゅってさせてあげようね」なのに神崎さんが耳元でそんなえっちなこと言ってくるからちんこがぴくぴくと疼いた。

「はあ…はあっ」射精は多分終わったのにまだ出し続けている感覚がある。思わず下半身に力を込めると、また尿道が疼き始める。快感が這ってぶるりと身体が震えた。こ、これって。「…ああ。精子いっぱいぶりゅぶりゅってひり出したもんね、おちんちんの中むずむずするんだよね。いいよ、おしっこも、中で出しちゃおうか」彼女の身体に腰を押された。「あっ、はぁん、出る…ぁあ、ああ…」じょろろろろ。「く、ふぅっ、き、きもちい…〜〜っぁ」身体に篭る力のまま放尿する。勢いよく射出されていくそれがまた尿道を刺激してきて気持ちいい。「んぁ…はあ、で、でた……」オナホから溢れ出る黄色い液体がぽつんぽつんと勢いを失ったところで、ゆっくりと、おそらく人生最大の快感を味わったであろう俺の息子が解放された。
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